97PICKs
【中村文則】僕は完全なフェミニストにはなれない
2018/10/26
独自の視点と卓越した才能を持ち、さまざまな分野の最前線で活躍するトップランナーたちが、時代を切り取るテーマについて見解を述べる連載「イノベーターズ・トーク」。
引き続き、芥川賞作家の中村文則氏のインタビューをお送りする。
中村氏は、今年の10月に朝日新聞出版から、『その先の道に消える』を上梓(じょうし)した。
この作品では、ある殺人事件を発端に、登場人物たちが日本の保守的価値観や、性的嗜好の一つである緊縛と向き合っていく。NewsPicks編集部はこの作品を描くにいたった背景について、本人を直撃。
2回目の今回は、作品の重要なテーマである「性」について、語ってもらった。
価値観が逆転する場所
──衝撃的なストーリーでした。物語は、「緊縛」を軸に進んでいきます。
緊縛やSMというと、アブノーマルなイメージがあると思います。でも、調べたり取材したりする中で、苦しみが快楽になったり、悪が善になったり、いろんな価値観が逆転する場所としてSMがあることを知りました。つまり、緊縛がお互いの精神のやり取りの場になっているんですね。これは面白いと思いました。
この続きはプレミアムサービスに登録すると読むことができます。
Register now and read more for free
この連載について
独自の視点と卓越した才能を持ち、さまざまな分野の最前線で活躍するトップランナーたち。これらのイノベーターたちは今、何に注目し、何に挑んでいるのか。毎週2人のイノベーターたちに、さまざまなテーマで大いに語ってもらう対談企画。
この連載の記事一覧

【リンダ・ヒル】1人の天才に頼る組織は危険、集団で天才になる方法
NewsPicks編集部 497Picks

【リンダ・ヒル】リーダーが抱える、6つのパラドクス
NewsPicks編集部 791Picks

答えのない時代にこそ必要。「良質な問い」を生む対話法
NewsPicks編集部 479Picks

新書1冊を20分で。「本の世界」と「自分」をつなげる読書法
NewsPicks編集部 467Picks

【実践】本を読む前に、仮説を立てよ
NewsPicks編集部 544Picks

思考力を鍛える、探究型読書の心得
NewsPicks編集部 848Picks

【新】今の組織に求められるのは、競争力ではなく「共創力」
NewsPicks編集部 641Picks

会社は“バンド化”する。激変する令和時代のトレンドを読む
NewsPicks編集部 391Picks

新たな価値を創るのは20代。“年功序列文化”と決別する方法
NewsPicks編集部 284Picks

シェア50%を目指すと失敗する。シェア5%企業が勝つ理由
NewsPicks編集部 388Picks