フェイスブック、ツイッター：中国の米選挙介入、兆候見当たらず

（ブルームバーグ）：米フェイスブック（ＦＢ）とツイッターは11月の米中間選挙について、中国による干渉の動きは見当たらなかったと明らかにした。同国による介入を主張するトランプ大統領の見解とは異なる結果となった。

ＦＢとツイッターはこれまでに、中間選挙を控えてロシアとイランが発信源とみられるオンライン偽情報の拡散活動が検出されたと報告している。しかし両社の広報担当者は匿名を条件に、中国発の干渉の兆候はこれまでのところ見つかっていないと述べた。　

ファイア・アイやシマンテックなど大手サイバーセキュリティー各社は先週、中間選挙へのサイバー介入阻止の取り組みの中で中国による干渉の証拠は発見されていないと報告していた。

原題：Facebook, Twitter Can’t Find China Election Meddling Trump Cites（抜粋）

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小原凡司
笹川平和財団上席研究員
・2018年10月25日
何をすれば選挙介入なのか、明確に線引きすることは難しいと思います。
トランプ大統領にとっては、選挙において自らが不利になるような言論は、選挙介入と捉えられるかもしれません。現に中国は、米国地方紙の紙媒体に、トランプ大統領のせいで大豆農家が損害を被るという宣伝を流したりしています。
ウェブ上の言論は、トランプ大統領を非難するものであっても、国が行えば国家による選挙介入となるかもしれませんが、個人が行えば単なる意見表明になるでしょう。
中国は、米国内でも、個人をパブリック・ディプロマシーの担い手としています。どこまで国家が関与しているのか、見極めること自体が難しいのです。
前嶋和弘
上智大学総合グローバル学部教授（現代アメリカ政治外交）
・2018年10月24日
中間選挙でうまくいかなかったときの言い訳としての予防線のような気もします
HIROYUKI S
「証拠がない」ことと「無いことの証拠がある」ことには、大きな違いがあることを念頭において、このニュースは接しないとな。