【白川方明】新しい金融政策は、日本が「実験場」だった

2018/10/24
金融政策の効果は限られている。
日本銀行で激動の5年間、トップを務めた白川方明(しらかわ・まさあき)氏は、しばしばそう率直に述べてきた。
そんな白川前総裁を全力で否定せんとばかりに、大規模な金融緩和を実行してみせたのが、後任の黒田東彦・現総裁だ。
白川前総裁は、そんな「黒田バズーカ」を、どのような心境で眺めていただろうか。
退任後、5年半の沈黙を守ってきた白川前総裁が、ついに口を開いた。今年10月、800ページ弱におよぶ大作『中央銀行ーセントラルバンカーの経験した39年』を上梓。
さらに10月22日、日本記者クラブで「激動の5年」を振り返った。その内容の「後編」をお届けする。
*前編

黒田バズーカの「答え」