サウジ、石油禁輸を再現する意向はない─エネ相=タス通信
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今の時代に石油を禁輸にして一番ダメージをうけるのはサウジアラビアそれ自体でしょう。
ここへ来ての全方位敵だらけという状況なら、尚更周囲の怒りを増幅させるような措置は(通常の感覚の持ち主なら)やりません。意外に思う方もいらっしゃるかもしれませんが、日本のエネルギーの原油依存度は約50%もあります。乗用車・トラック燃料、ジェット燃料、船舶燃料、建機燃料、石油ヒーター、産業用ボイラー、火力発電燃料などに、まだまだ大量の石油が使われています。
また、原油の中の90%近くが中東であり、その大半がサウジとUAEです。
日本はエネルギーの2割近くをサウジに依存していることになります。雑な対応を取ることはできないと思います。石油に頼らない経済圏の確立は、日進月歩で進んでいる。政治や外交問題と一緒にならなくなる日もそう遠くないかもしれない。
その時サウジアラビアの政治体制は、どうなるのだろうか?