ロンドン中心部でEU離脱反対デモ 主催者発表で57万人参加
コメント
注目のコメント
ル・モンド紙によると、主催者発表は70万の参加ということだ。参加者はロンドン市民だけではなく、イギリス全土から集まったらしい。ただ、デモ参加者の多くは、もうEU離脱が不可避だと認識しているとのことだ。それでも、離脱交渉も何も進捗しない現在のイギリス政界に抗議するということである。
代議制民主主義のお手本だった英国が、政治的思惑で直接民主主義の手法であるEU離脱の国民投票に敢えてお墨付を与え、離脱反対の立場が多かったはずの政府・議会の思惑と裏腹に僅差で離脱が決まってしまった。議会は国民投票の結果に拘らず離脱を阻止する決議もできたはずですが、国民の総意を聞いてしまった以上、それをやったら国民主権を否定することになる。離脱交渉の難しさをみて仮に国民の過半が離脱反対に傾いたとしても、国民投票をやり直すのは、国が崩壊の危機にでも立たない限り、同じ趣旨から許されないでしょう、たぶん。ウェストミンスターの議会に向けてデモをやっても、経緯からして、離脱の流れは止められません。
議会制民主主義は、情報も乏しく感覚に流されやすい国民に代わって議員に冷静で適切な判断を託すもの。票が目当ての大衆迎合に走る最近のどこかの国を見ていると、議員諸侯が知見をもって真に国と国民の未来を見据えているかどうか怪しいところもあるけれど、間接民主主義の国の政府が意思決定を国民に丸投げすることの怖さを改めて感じないでもないですね・・・ (・。・;