経営のプロが語る「いい会社じゃなくて強い会社をつくりたい」
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注目のコメント
本の刊行記念を口実に、以前からお会いしたかった松本さんにお話を伺いました。
対談中に強く感じたのは、事業内容や打ち手をとにかくシンプルに整理して、真芯をとらえていらっしゃるということです。ストーリーとしてシンプルだからこそ、すーっと自分の中に入ってきますし、非常に簡単なことに聞こえる。
ビジネスについて、「「現金」を「物」に変えて、それを売ると売掛金という「債権」になって実際に「現金」が入金されて……というプロセス」とご説明なさっていますが、常にこうした枠組みで見ているからこそ、現場での活動がどのように結果として返ってくるのかが肌感覚で掴めるのでしょうね。「コックピット経営からダッシュボード経営へ」
「一番強いのは現金、物、要注意は債権」
「経営数字で一番注意するのは現金、売上成長、営業利益」
非常にシンプル。でも間違いのなさを感じます。加えて、松本COOはかなり各社の現場に入り込み観察した上で上記のシンプルメッセージを発信し続けると聞きます。RIZAPとの化学変化、楽しみです。とても面白く読みました。松本さんとはJ&J時代が少しだけ被っているのですが「松本イズム」は、ご退任後もあの会社に長く息づいていたような気がします。もしかしたら今もかも。
結局、どんなグローバル・エクセレント・ビッグカンパニーでも、日本法人は「販売会社」としての性質が強く、ビジネスをドライブしていくのはやはり「営業」。トップとして営業マインドを忘れず、営業に響くメッセージを発し、営業のやる気の出る仕組みを持つことこそが成功に繋がる。この対談でもわかるように、J&J時代の松本さんという方は常にそう考えて経営されていたんだろうな、という印象です。
RIZAPに行かれた時には本当に驚きましたが、年齢の心配が失礼になるぐらいエネルギッシュ。まだまだこれからに注目したいリーダーだと思っています。