【新】銀行マンはなぜ、倒産寸前の会社のNo.2に転身したのか
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注目のコメント
『破天荒フェニックス』を読んだ人なら、奥野さんに共感せずにはいられないと思います。社長の田中さんの無茶振りに応え続け、銀行との難しい交渉の矢面に立ち…。しかし関係者の方々に話を伺うと、奥野さんこそが一番「破天荒」だと聞きます。今回、その裏側について取材しました。
> 「地方のメガバンクは、地場の地方金融機関へ不良債権を押し付ける「メイン寄せ」も露骨に行っていました。」
財務リストラの現場で出くわす用語の「メイン寄せ」。
「メイン寄せ」とは、財務危機に陥った会社に融資している金融機関は、誰もが自分の分はさっさと回収して逃げたいと思うところ、非メインバンクが融資をしゅくしゅくと回収し、その結果メインバンクの融資比率が引きあがっていくというもの。
地方の企業であると、そのメインバンクは地場の地銀であることが多いです。
逆に、東京が本社の会社であると、そのメインバンクはメガバンクなどの大手金融機関であることがあります。
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昔、東京都心のとある場所で見たメイン寄せの光景はこんな感じ:
地銀「やはりここはメインさんにしっかり責任を取って頂かないと」
メガ「いやいやそんなこと言われると纏まるものも纏まりませんよ。レンダーはパリパス(同順位)ですし、我々も弊行の株主に対する責任がありますから、昔のようにメインバンク責任/メイン寄せと言われても通りませんよ」
地銀「いやいやメインさんはボロワーからの情報が多いですし、我々は全然知らなかったんですよ。我々のような小さいところが抜けても関係ないでしょう?やはりここはメインさんにしっかり責任を取って頂かないと」
メガ「いやいやそんなこと言われると纏まるものも纏まりませんよ(以下、本当に資金繰りの危機が到来するまで繰り返し)」