【1分解説】伊藤忠とファミマ、プライドを捨てドンキを頼る

2018/10/11
ファミマの成長には、異端ドンキの力が必要だったということだろう。
10月11日、国内の小売業界勢力図が大きく変わる提携が実現した。
まず、ディスカウントストアを運営するドンキホーテホールディングスが、総合スーパー「ユニー」の全株式を取得し、完全子会社化する。
さらに、ユニー・ファミリーマートホールディングスが、今度は株式公開買い付け(TOB)により、ドンキHD株の約20%の取得を目指す。
これにより、ファミリーマート、ドンキ、ユニー連合という国内小売3位グループが誕生することになる。
ユニー・ファミマとドンキをめぐっては、約1年前の2017年8月に業務資本提携を締結。これまでは、ユニー・ファミマとドンキがそれぞれユニー株の60%、40%ずつを保有するという構図だった。
ところが今回は、ドンキがユニーを100%子会社化。そして、そのドンキの上に、ファミマが20%保有する大株主となる構図に変わったわけだ。
なぜ、このような複雑な変更がなされたのか。NewsPicks編集部の独自取材と、会見の発言録を基にひもといていこう。