ヤフー、信用スコアに年内参入 購買データなど分析 ID情報を点数化
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日本版「芝麻信用」か.
https://newspicks.com/news/3270717
「評価経済」案件ですね.これが最も適切に機能するためには,
・評価は双方向であること.ヤフーが上げ下げを管理するだけではない.サービスを提供する側・受ける側,物を売る側・買う側の双方がお互いの信用度を評価できるようにすること.
・様々なサービスでばらばらに蓄積されている個人や団体の信用・評価を一元的に共有・管理するシステムを構築すること.本当は中央管理ではなく,分散台帳の仕組みを使ったシステムが良い.
・評価の高低によってサービス内容や金銭的な受益が上下するようになること.一律の価格,サービスから信用度に応じて差がでるように.これこそが信用度の意味.評価経済.
注目のコメント
先日のメルペイからの発表とほぼ時を同じくしてですね。
https://newspicks.com/news/3362405/
過去にしつこくコメントしていることの繰り返しになりますが、Webサービスや金融サービスを横断して個人の信用を蓄積、評価する事業には強烈な可能性があると思います。こうした信用が単に金利の優遇に用いられるだけでなく、Webサービス利用にも応用されるようになると、生活へのインパクトは相当程度大きくなるでしょう。Kloutがかつて描いた未来ですね。
一方で、アリババがこれをできるのは、様々なWebサービスや金融サービスを展開するコングロマリットだからでしょう。今の日本だと、アリババに匹敵するプレーヤーはいないので、なかなか実現しにくいのではないかと感じます。
ソフトバンクグループや楽天が近いのかもしれませんが、アリババには程遠いかなと。
またこれも3年前からしつこくコメントし続けている点ですが、こうした信用スコアが広がると、所得や資産だけでなく、信用格差が新たな社会問題になるでしょう。
中国だと、芝麻信用のスコアが低いと、マッチングサービスでも相手からフィルタリングされてしまうというエピソードが象徴的に感じます。極めて切実な話だと思います。
https://newspicks.com/news/2903759/今の状態でできる企業は日本だと銀行やクレジットカード提供社あたりがタッグを組んで、うまくSNSと接続することでスコアリングをする道しかない気がしている。というのが決済などのトランザクションが少な過ぎて、人の信用を判断するほどのデータボリュームがない。(また、Y! アカウントを日常決済やSNSとして使っている人はかなり少ない)
ちなみに。セサミクレジット(の、スコアリング)は弊害も多く、差別を助長するとも言われているけど、道徳心をもってまじめに生きてる人を評価する仕組みゆえ、私は総論ではとても面白い制度であるように思います。アリババもAmazonも自社サービスの充実に使っています。ヤフーはどうもアライアンス方向ですね。2つの懸念があります。
収益性は大丈夫だろうか?
利用者の同意をどうやって集めるのだろうか?
DMPの時もそうですが、データの利用はアンコントローラブルな外部データはなかなか単体では使えない。ヤフーと言えどもそれは変わらないでしょう。
AmazonがECの利用履歴をAmazonのローンに使うのは自然に同意得られるかもしれないけど、これを複数の会社またいだ場合ハードルが一気に上がります。