米ひげそり市場を揺り起こしたスタートアップ、次の参入先を模索 新興に吹く追い風
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アメリカの定番商品ってもうシェア争いが終わって、シェアが固定化していて、値段も高くなってしまって新規参入がなかなか無いケースが多いのよね。特に替え刃の値段は本当に高い。Costcoで買わないとやってられないほど高い。よく言われるプリンタのカートリッジと同じく替え刃で儲けるタイプのリカーリング商法なわけですが、これにうんざりしてる消費者は多いのでは。髭剃りなんて、毎日やりたくなくてもしてる人ばかりなわけで。
ハリーズは箱のデザインもスタイリッシュだし、若い人にはウケるんじゃないかな。大手スーパーマーケットのターゲットなんかでも結構きちんと売場確保されて置いてあるので前から気にはなってたんだけど…Harry'sはDollar Shave Clubのすぐ後で立ち上がったサブスクリプション・コマースですね。
https://www.harrys.com/en/us
Dollar Shave Clubは、創業者によるウィットに富んだYouTube動画で会員数を伸ばしましたが、Harry'sは当時サブスクリプション・コマースでは珍しい実店舗も開店して、ヒゲそりというモノをコマースするのではなく、ヒゲを剃って身だしなみを整えることに継続課金するためのサービスを提供し始めた嚆矢です。
Dollar Shave Clubを買収したUnileverからは新しい情報が入ってきませんが、こうしてHarry'sが新たな商材とコトに挑戦しているのを聞くとサービスに完成形というものが無いことを改めて感じます。今アメリカでは、髭剃りだけでなく、アパレルや化粧品や眼鏡などでD2C(Direct to Consumer)のベンチャーが次々と生まれているそうです。日本でも化粧品やサプリのいわゆる単品通販と呼ばれるサブスクリプション型の通販会社が多くあるが、大きな違いは、1.D2CはSNSの活用によって広告費を大きく抑え、2.その替わりその費用を原価に投じるか価格を下げて低価格高品質な商品を提供している、点であろう。アパレルブランドであるエバーレーンは原価もオープンにしているという。また、大手メーカーは品揃えが多過ぎるという話があったが、これは小売店で確保できる売場面積を最大化するための施策であろうが、多品種化によるコスト増(原価、販促費、営業費、物流費等)は結局売価に跳ね返り、消費者が負担している。