この連載について
ジャック・マーが創業したアリババは、デジタル空間を飛び越えて、あらゆる小売り、娯楽、金融、物流、製造業を呑み込む「巨人」になっている。その衝撃の最新レポートをお届けする。
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Alibaba is the world's largest online and mobile commerce company as measured by gross merchandise volume.
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上海に住んでいる知人の大学生は、まず朝目を覚ましたら、布団をかぶったままスマホアプリから朝食を「出前サービス」で注文しているそうです。すると30分以内に、できたてのご飯を格安で届けてくれます。これはアリババが今年に買収した「ウーラマ」という究極の出前サービスですが、いまや1.8億人という、恐るべきユーザー数を抱えています。その本質は、24時間稼働のオンデマンド物流です。
アリババを「中国版アマゾン」だと思っているビジネスパーソンは、ぜひ一度、中国で1週間ほど暮らすといいでしょう。アリババは社会インフラを革新する企業に化けていることが体感できます。アリババのサービスは、もはや水や空気のように浸透して、14億人をアップデートし続けています。
そんな私もアリババを取材するまで、ここまであらゆる事業分野を進撃し続けている会社だと知りませんでした…。
このアリババの最先端ビジネスたちを見ると、どれも未来的で、たのしくて、
消費者目線だけでいうと、ああ理想の世界だなあと感じてしまいました
ウーラマが使えたらもう一歩も外に出なくなってしまうかもしれません。
わかりやすくまとまっているのはもちろん、イラストや写真も多めで
現地のリアルなコメントなども入っていて人々の生活がイメージしやすい記事になっています。お読みいただけるとうれしいです
課題はアメリカ同様に貧富の大きな差、この記事でも分かる通りその差をむしろ利用した労働集約的サービスは相変わらず多いため、ベーシックインカムなどによる再分配が期待されます。なんとなく、アメリカの勝敗を分けるメンタリティよりも、中国思想・道徳観のほうがこの格差是正には有利な気はしていますが果たして。
記事にある配膳ロボットもそうですし、ワインの計り売り自販機があったり、衣料品店ではスマートミラーがあったりと、中国のニューリテールはいちいち楽しそうでやってみたくなる仕掛けが多いです。
一方で日本でテクノロジー活用と言えば、課題解決ありきの発想になると感じます。お国柄なのか社会の成熟度の違いなのかはわかりませんが「楽しくするためにテクノロジーを使う」という発想は日本と比べて大きな違いだと感じます。
ちなみにフーマーは商圏を半径3km以内と設定して徹底的にユーザー情報を分析し出店を決めるとありますが、本当かはわかりませんが、フーマーが出店した半径3km以内の家賃が出店後に上がるという話も聞きます。それだけすごいブランド・利便性ということですね。
ビジュアル、ナレーションのような文も読み進め易く、とてもテレビ的(変わる言葉ないから今はこういいます!)で面白かったです。
おそらく、動画戦略はこれに観察による「人」の面白さと(これ意外に大変です)、「動く画で見るから一発で伝わる」ことが追加されれば最強。(生なら生の意義と)
(情報のみなら、動画みたいに時間取らずに今のように自分のペースで読み進められる方がご都合主義の為)
個人的には是非トライしてほしいし応援したい一方で、アリババ曰く「場所選んだ時点でほぼ勝ってる」そうだ。
オンオフの購買履歴と移動データを押さえるアリババだからこそ、購入金額、オンライン購買比率、購買傾向(価格より鮮度や品質を重視するか)リアルのトラフィックといった、「どんな人がどれだけ住んでるか」のデータを全て持った上で店舗を出せる。
結果すでに初期出店店舗は利益も十分出ている。
モバイルペイメント、画像認識をはじめとするセンシング、その他IoTの普及で、もはや「オフラインが存在しない」世界が前提になっている。あらゆるタッチポイントを押さえてそれを活用可能にしてるから、これだけなんでも出来る。デリバリーも、この世界観を前提にしないとデータ活用できない。
この辺りのアフターデジタル的競争原理と金融型プラットフォームの押さえず容易に転用しないよう気をつけたい。
いやあしかし大作ですね!
(ウーラマの発展は美団外売や百度外売とのデリバリー競争から生まれたもので、アリババは元々投資してるだけ、かつシェアは美団外売の方が高いので、デリバリー興味ある方は若干別軸の発展をしてる点のみ留意されたし!)
アリペイのアプリを「ポケットの中の金融コングロマリット」と表現しています。上手い!
後藤副編集長のコメントにあるように、1週間ほど中国に滞在して、アリババの熱気を体験して来ようかな。