【川村元気】落合陽一は「現代っ子より先の未来っ子」
2018/10/13
研究、メディア、ビジネスのフィールドで縦横無尽に躍動する落合陽一。映画プロデューサーで小説家でもある川村元気。二人が「お金」を語り尽くす(全4回)
落合くんを小説の主人公のモデルに
──今回の対談の大きなテーマは、お金です。人間にとってお金とは何か。これからお金はどう変わるのか。どうすれば日本人は拝金主義から抜け出せるのか、などをテーマに語っていきたいと思います。ちなみに、二人は知り合いですか?
川村 この前、落合くんと初めて会いました。
落合 8カ月ぐらい前じゃないですか。
川村 今ちょうど、落合くんみたいな小学生、デジタルネイチャーの少年を主人公にした小説を書きたいと思っていて、ちょっと取材させてもらったんです。
──なぜ落合さんを主役のモデルにしようと思ったんですか?
川村 それまで僕は、落合くんをテレビなどでしか見ていなかったんですが、分かりやすい現代っ子、もっというと未来っ子が出てきたなと感じたんです。
落合くんはとにかくたくさん動く。攻殻機動隊じゃないですけど、半分インターネットに脳をつないでいる感じがしますよね。人見知りに見えるところも含めて。
──実は落合さんは、すごくコミュニケーション力が高いですよ。
川村 そうなんですよ。ただ、パッと見は、人の目を見て、うん、うんとうなずきながら話を聞く感じとはちょっと違うじゃないですか。
──今も本を読みながら、対談していますしね(笑)。
川村 そう。先日、僕と飲んでいるときも、目が合ったのはたぶん合計で10秒ぐらい(笑)。