[2日 ロイター] - 米電気自動車大手テスラ<TSLA.O>が2日発表した第3・四半期の「モデル3」の生産台数は5万3239台となり、目標の5万ー5万5000台の範囲内となった。引き渡し台数は5万5840台。一方、前週の生産台数は5300台超で、目標の6000台に届かなかった。

株価は序盤の取引で上昇したが、中盤までに1.9%安となった。

同社は米中貿易摩擦の煽りで中国において40%の輸入関税に直面しているとした上で、上海工場の建設を急ぐ考えを示した。

第3・四半期の全体の生産台数は8万0142台。引き渡し台数は8万3500台で過去最高を記録した。

エラザー・アドバイザーズのアナリスト、チャイム・シーゲル氏は「関税に関するコメントは利益計画の一部に影響が出る恐れがあるようだが、生産増は非常に印象的で、引き続き増加するはずだ」とし、テスラが生産や利益の面で変曲点にあるとの見方を示した。

テスラは声明で「第3・四半期は生産が安定する中、引き渡しや海外向け車両の物流が主な課題となった」と指摘。「四半期にわたり、これらの工程で大きな改善を行った。第4・四半期もさらに改善を計画しており、生産増加を達成できるようにする」と述べた。

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