この連載について
京都パーブルサンガ、福岡ソフトバンクホークスマーケティングなどでの勤務を経て、九州産業大学でスポーツマネジメントを専門とする福田拓哉准教授が世界、日本のスポーツ組織を活性化させるビジネスの取り組みについて深堀していく。
この連載の記事一覧
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自分が在籍していた時も郊外の町に行ってファンクラブの方達と交流したのを懐かしく思います。
ハマンにもたくさん体のケアをしてもらった。
このクラブで経験した事は自分の財産なので、沖縄でのチーム作りに活かしていければと思う。
若年層、特に子ども達向け施策は日本でも多くのクラブ・球団が当たり前のように取り組んでいます。しかし、各種の活動が縦割り組織の中で連動できずに限定的な効果に留まっている事例も多く見られます。
HSVでは、マーケティングという観点でそれらを束ね、各活動間のシナジーを促し、仕事の効率化を図っている点が特徴的でした。
そのため、日本のクラブ内で強く感じられる忙しさに満ちたバタバタ感、仕事に追われている感じがありませんでした。これ、すごく大事な点で、ちょっとした仕組みの改善で日本でも十分応用可能です。
次は降格時の短期的対応について書きます。
サッカースクールの施策がキッズの新規ファンを増やしていて、ユニホームを着ることでロイヤルティも高まるので自然と深さも出てくるのだと思います。
「サッカースクールは6~13歳が対象であり、サッカーのレベルに関係なく、誰でも参加できるものになっている〜スクールに関しては収益をあげることではなく、ユニホームを着てスタジアムに来てもらうことや、学校での口コミを通じたクラブへの興味拡大を目的としています。」
「年間48ユーロの年会費を支払うクラブメンバーが8万7000人、さらにクラブから公認を受けた1000以上のファンクラブが存在します」って、凄いコミュニティー・ビジネス!
重要性はJクラブも認識しつつも、徹底して戦略的に取り組めているクラブは少ないとの認識です。
すぐに結果が見えないのが難しい理由かと思いますが、是非取り組んでいただきたい分野です。
ブンデスリーガといえど3部の試合に4万人以上が見にくる。この人たちのメンタリティを理解するにはもう少し時間がかかりそうです。
マーケティング思想を起点としたターゲット層に満足してもらうのに適した組織というのは、これまで日本ではあまり見られなかったかもしれません。スポーツ組織では特に。
きっと日本で一般的な機能別組織と比べて一長一短あるのだと想像しますが、例えば経営改革に迫られた時に取りうるオプションとして、1つの選択肢になりうるのではないかと思います。
しかし、この取り組み、小1の息子と共に応援してる地元・湘南ベルマーレのそれにかなり近い。
記事より抜粋
「スーパースターも不在であり、良い選手もビッグクラブへと引き抜かれてしまう傾向が強いため、いかに早い時期からクラブのファンを作るかということが最大の課題になっています」と指摘する。
そこで、数年前からHSVではキッズマーケティングに注力している。内容は、子ども専用のクラブメンバーシップ(キッズクラブ)、マスコット、そしてスクール展開の3本柱だ。」