ノーベル賞:医学生理学賞に本庶佑氏 京大特別教授
コメント
注目のコメント
30年近く前から10年間、本庶氏を取材した。当然ノーベル賞候補になると思っていた。当時、本庶さんのライバルというか似通った研究をしている人物がいた。利根川氏である。彼はアメリカの研究所で研究をしていてノーベル賞を得た。
本庶さんがやっとノーベル賞を受賞して嬉しい。本当に素晴らしいニュース。そしてそれと共にノーベル賞受賞会見でいつも感じることがある。「この国は、そしてこの日本社会は、いつから利益のことばかり考えるつまらない国になってしまったんだ」。ということだ。「利益がなければ先に進めないじゃないか。まずは利益だ」。そんなことはたわごとだ。マトモな大人のいうセリフではない。大概そんな言い回しは自分のやっていることを無理くり正当化させる言い訳でしかない。生活のため、家族のため、そして未来の国にため。そんなことを言い訳にする、つまらない人間にはなりたくない。最後にひとこと。本庶先生の「教科書を信じるな」。素晴らしい言葉である。