[シアトル/オーランド(米フロリダ州) 27日 ロイター] - 米アマゾン・ドット・コム<AMZN.O>創業者ジェフ・ベゾス氏が経営する宇宙ベンチャー、ブルー・オリジンは、米衛星打ち上げサービスのユナイテッド・ローンチ・アライアンス(ULA)から、大型ロケット「バルカン」向けにエンジンを供給する契約を獲得した。

両社が27日発表した。

ブルー・オリジンはこの数カ月、受注競争で最有力候補と目されていた。収益性の高い軍事衛星打ち上げ市場への参入を目指す同社にとって、今回の受注獲得は大きな一歩となる。

契約の内容は公表されていないが、エンジンはロケットのコスト全体の大部分を占める。

ULAは国家安全保障上の理由からロシア製エンジン「RD─180」への依存から脱却しようとしており、こうした取り組みの一環としてブルー・オリジンの米国製エンジン「BE─4」を選択した。

優れた実績を残しているULAの「アトラスV」ロケットの主力エンジンはRD─18だが、ULAは最終的にアトラスVをバルカンに置き換える予定。ULAによると、バルカンの最初の打ち上げは2020年半ばとなる見通し。