安倍首相:「自由貿易体制の強化に向け努力」 国連で演説
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注目のコメント
"「日本から米国に輸出された自動車が174万台なのに対し、米国内で生産される日本車は377万台」と指摘し、「ウィンウィンの関係を続けていきたい」と述べた。"
トランプ大統領のように自国の国益だけを話すのではなく必ず相手目線で話す。当たり前のようでいてキチンと自国の訴求も忘れないところがミソです。
トランプ大統領の演説は例えるならば、集票マシンである特定の団体への利益を公衆の面前で大声で叫ぶようなもの。メリット、国益を超えて単に恥ずかしい。【「自由貿易は良いことだ」という仮説が誤っているのではないか?】という疑義こそが世界の潮流なのに、仮説の検証もせずに自由貿易を推進強化する宣言をこの場で行う事こそ、むしろ危険ではないだろうか。
自由貿易を進めれは進める程に、資源や食料を持たない国家のリスクは高まる。
このリスクが顕在化したのがブロック経済であり先の大戦なのではないだろうか。
従って憲法9条の改正で「戦争への道!」とか騒ぐ前に、自由貿易を進める事こそが「いつか来た道」であり「戦争への道」なのでは。
比較優位論などという仮説に従って、石油のアメリカへの依存度を高めた結果、いざアメリカから石油を止められた日本が採った行動を思い出した方が良い。
比較優位論を信じて「農作物は全て輸入した方が良い」などという論者が今でもおり、現に政府もTPP等を通じてその方向に向かっているが、果たして農作物の輸入が出来なくなった時の事を想定しているのだろうか。
「高価に売れる梨」とか、一般的な国民の空腹には関係の無い世界の農作物ばかりが生産される状態を礼賛する傾向があるが、一般的にはそのような状態を「プランテーション」と呼ぶ。
これを戦争への道であるとして批判する政治家がおらず、せいぜい損する・廃業する程度の扱いではないだろうか。
自由貿易の推進については野党も概ね賛成しているのが不幸。