南場さん、「プロフェッショナリズムの塊」じゃなくなったって本当ですか?
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南場さんの人間宣言ですね(笑)。元外資金融や外資コンサル出身者が退職後にその逆の人生(農村へ移住など)を歩むという「反動」を感じるケースはよくお聞きしますが、南場さんの場合、ロジックと感情を弁証法的に言うと止揚したように感じます。
感情、モチベーションというところに分け入ると、途端に変数が増えるので「そんなものは表に出さない」という文化の方が管理は楽なんでしょうが、やはり多くの組織では、人間には感情があることを前提とした運営が重要になっていくように思います。私は、自分に甘く、人にも甘くをモットーに生きてきましたのでこの程度の人間にしかならなかったのだと思います。
ただし、割と幸せです。DeNAの信用を大きく毀損したWELQ事件から2年。謝罪会見に追い込まれた創業者の南場智子さんは以降、メディア露出が極端に減ったように思います。そんな中での貴重なインタビュー記事。「力強い女性リーダー」というイメージが強い南場さんですが、人間の「弱さ」も認めるようになった、と。それを「進化」と表現しているのが面白い。
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南場:自分ではやっぱり口にはしないと思うけれど、周囲や自分のモチベーションに配慮するようになりました。だって実際には、モチベーションが高いときも低いときもあるじゃないですか。体調のアップダウンもある。口にするかどうかは別として、認めて対処してもいい。
体調が悪い人がいれば助ける。その人がありがたいと感じたら、自分の調子の良い時に他の人を助ける。やっぱり人間は人間であると認めて、そのダイナミズムの中で助け合ったほうがしなやかで自然なんです。
マッキンゼーに10年以上いた私は、これに限らずプロフェッショナリズムで凝り固まっていたと思います。なんというか、プロフェッショナリズムの「仮面」を絶対剥いではいけない、みたいな感じ、ありましたね(笑)。
でも、実際は、プライベートと仕事が不可分のときが、人間、一番良い仕事をしますよね。調子の良し悪しだけじゃなくて、人の興味や関心も、個性も、もっと自然に仕事にべったり出てきていいかもしれない。
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