苫東4号と知内2号再稼働 北海道電、連休明けに対応
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数字から整理したい。
①過去のピーク需要
寒い冬が需給がタイト。1~2月がピークで、2010年は557万kW、2017年度は525万kWが一時間当たりのピーク需要。
気温までチェックしていないが、原発停止後に需要削減を呼びかけた効果も多少あるだろうか?需給がタイトな時には重要で、呼びかけで多少下がるなら、ギリギリで粘りやすい。今回の大規模停電のように、一度止まると復旧が大変で、特に冬はそのリスクが高いので、呼びかけで数%下がるのであれば極めて大きい。
http://www.hepco.co.jp/info/2018/1222320_1753.html
②北海道の電源構成
キャパベースでは、全部で781万KW。構成比としては火力407万kW(52%)、原発207万kW(27%)、水力165万kW(21%)。
http://www.hepco.co.jp/corporate/company/ele_power.html
③復旧状況と充足率
苫東の2号機(60万kW)はまだ復旧できていないが、461万kWまで今回の苫東4号機と知内2号機の復旧で供給力は回復している。
また上記の電源構成から原発を抜いた時に574万kWで、昨年ピークに対しての充足率は91.4%。そこから苫東2号機を抜くと514万kWで102.1%と供給不足。ただし、北本連携線で50万kW(下記資料ベース、実際のキャパは60万kWのはず)あり、それを合わせると564万kWで93.1%。
かなりのギリギリではあるが、なんとか制御できそうな範囲に見える。あとは2号機が復旧すれば、何かがあっても一定の冗長性ができる。
http://wwwa.hepco.co.jp/pdf/18092502.pdf
④今後
北本連携を今年度末までに90万kW(+30万kW)、また元は2月には石狩新湾のガス火力1号機が稼働する予定で、57万kW。
復旧でリソースを取られる中で、こういったキャパ増計画を前倒しするのは難しいかもしれないが、これらが入ってくるとかなり冗長性が出てくる。
http://www.hepco.co.jp/energy/fire_power/ishikari_ps/outline.html現状で太陽光発電を主力電源化する事こそが【原発推進】ですね(これについては別記事でPickしました)。
従って北海道では、まずメガソーラーからの電力供給は受け取らないようにした方が良いと思います。話はそれからだと思います。
一方で、まだまだ余震の心配がある中で原発を稼働させる事は、とても住民理解を得られると思いません。私が近隣住民なら反対します。
しかしながら、電力不足で凍死者が出るかも知れないとなると話は別です。稼働させないにしても念の為に準備しておき、いざ凍死者が出ないように備えておくべきでしょう。
原子力発電を稼働するとなると最低で10日、通常で一ヶ月程度かかります。
老朽化した火力発電所での綱渡り状態でこの冬を乗り越えるのは心許ないと思います。
この状況で「記録的寒波」が来たときに「想定外」では済まないと思います。
>>同社の電力供給量は461万キロワットまで回復。<<
例年、北海道の冬季の電力需要は概ね500万kW。
記録的寒波とかだと550万kW。
今のところ、まだ冬季に向けての供給力は不足のままです。