衰退するリアル書店 データとAIは救世主になるか?
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注目のコメント
衰退するリアル書店ということについては、「リアル店舗の減少をいかに食い止めるか」を論点にするのではなく「読書体験の価値をいかに最大化する場所にするか」を論点にした方が良い発想が生まれると思います。
リアル店舗としての本屋に期待するのはセンシングデータから知の探索と知の深化を最適化してくれる(パーソナライズしてくれる)場所。知の探索は「幅を広げてくれる」「興味・関心分野を一つ横にずらしてくれる」、知の深化は「縦に掘り下げてくれる」「興味・関心分野を更に探求する1冊のレコメンド」。
こんな素敵な場所があったら通いたい。昨年BOOK LAB TOKYOという渋谷道玄坂にあるブックカフェのターンアラウンド(今年3月にメディアジーン社にバイアウト)をやってみて思ったことが、リアル書店は「提供価値を書籍販売ではなく、新しい読者体験の創造にズラせばまだまだリアル書店は稼げる」ということ。
普段、明治神宮前にあるWeWork Icebergで働いているのですが、明治神宮前は書店が一切なくて本当に切ないので、近々リアル書店を立ち上げるべく水面下で奔走しています。個人としては、本屋さんの平積みによる「発見」の効率や意外感は、Amazonのオススメとかよりまだまだ高い。
ただ、そもそも「発見」を求めるのは、自分が好きな領域だから。小さい頃から読書量などは同級生より圧倒的に多かった。書店というのが、昔はある程度誰にも近しい場所だった。今は様々な娯楽も増える中で、可処分時間で意識的に読書を選択するような一部のニッチ層にだけ受けるものに変わっているのだと思う。
逆にそのニッチ層に刺さるものを、オフラインとオンラインの融合でどう作っていくかというのが重要にもなっていると思う。
その観点で加藤さんがコメントされている『衰退するリアル書店ということについては、「リアル店舗の減少をいかに食い止めるか」を論点にするのではなく「読書体験の価値をいかに最大化する場所にするか」を論点にした方が良い発想が生まれると思います。』というのは、まさにと思う。