【到来】誰もが「エンジェル投資家」になれる時代

2018/9/24
これまで、ベンチャー投資といえば、「プロ」のみの世界だった。
起業家出身のエンジェル投資家やベンチャーキャピタルが、そのネットワークと目利き力を持って、スタートアップに投資する。そして、的確なアドバイスをしながら、有望企業に育て上げて、リターンを得る。
まさに「インナーサークル」の世界だった。
しかし、この領域に、新風を吹かせている企業がいる。
エメラダ。
クラウドファンディングの手法を用いた、スタートアップの新株予約権(ストックオプション)を販売するプラットフォームで、一般投資家とベンチャーの接点を作り出そうとしている。
何よりも、日本では個人の金融資産が1800兆円にも上る(※2018年9月の日本銀行調査統計局の報告から)。米国に次ぐ、世界2位の値だ。「スタートアップを応援したい」「貯金の使い道に悩んでいる」というアマチュアの投資家も、日本には数多く存在する。
そうした点に目をつけ、できたのがエメラダ・エクイティだ。
サービスを開始した経緯から、日本の起業における課題まで、COOの古川直樹氏に話を聞いた。

14万円から始められる

──まず、エメラダのサービスについて、教えてください。