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僕はイーロン・マスクを盲目的に崇拝しているわけでも、逆に嫌悪しているわけでもない。ファンでもアンチでもない。純粋に尊敬している。一方で批判すべきところは批判してきた。世が一方的に持ち上げていた時も、その逆の時も、スタンスは変わらない。
この記事は、以前から僕が彼に対してコメントしてきたことと全く変わりません。もういい加減、崇拝しては袋叩きにするという二極的な人の見方を改めませんか、ということ。乗りに乗っている人でも批判すべき点は批判し、袋叩きにあっている人でも良きところは認めていきましょう。
ところで、現在2泊の弾丸帰国中です。イベント詰め込みまくっています。今日も東京で3本のトークをします。お時間あればぜひお越しください!!
10:00 NASA x 仏教 @東京茗荷谷
浄土真宗の僧侶さんと「宇宙とは」「生命とは」という問いについて対談します
https://peatix.com/event/411101/view
14:00 JPIC Youthトーク
若者向けのイベントです。個人レベルと人類レベルでの「夢の叶え方」について。今回の記事の内容に一番近いかな。
https://jpicyouth.com/event-ono.html
18:00 プラネタリウム @東京渋谷
プラネタリウムの最新機能を駆使し、火星の星空や青い夕焼けを映しながら、僕が携わっている火星ローバーの話をします
http://www.shibu-cul.jp/news/4089.html
事前予約なし、チケット販売10時より
https://voicy.jp/channel/698/24285
ここでの会話を文字起こしするには、あまりにもくだけすぎていたので(酒飲みながらだったし)NP森川さんの進行のもと再度対談をさせていただきました。
それと、小野くんにはこの回だけでなく全6回にわたってVoicy出演してもらったのですが、今年2月に出版された小野くんの著書『宇宙に命はあるのか』に沿って、酒を飲みながらあれこれ語りました。
また、参考までに、記事中で僕が言及している、MITの同僚がマーズワンをボコボコにした研究はこちら。
https://dspace.mit.edu/handle/1721.1/90819
当時この論文を発表後、世界中で反響がものすごく、何件もメディア取材を受け、何百ものネット記事が出ました。それに対してマーズワンのトップは「たかが"学部生"が学会に出るために書いたレポート」と嘲笑っていたのですが、同僚は「僕らは学部生ではない笑」と反論し、ついにそのトップらと直接対決する場が設けられ、そこでマーズワンは何一つ技術的な反論ができず完膚なきまでに論破されていました苦笑
その同僚と僕とは今も同じ職場にいて、一緒に火星ローバーの開発をやっています。
はっきり言って,なぜこんなに盛り上がっているのかが分からないニュース.
専門とする「航空宇宙工学」の点.
「月旅行」と言いますが,月に着陸するどころか,月周回軌道にも入っていないことに皆さんは気が付いているのでしょうか?これは「自由帰還軌道」.映画「アポロ13」で出てきました.大した違いではないと思うかもしれませんが,月周回軌道に入れる場合は,月の裏側で減速するロケット噴射,そこから地球に替える時に増速する噴射をしないといけません.着陸となるとさらに大きな増速度が必要です.一方,自由帰還軌道だと,地球から打ち上げる時に第2宇宙速度までの増速(地球近傍での噴射)で済み,あとは昇って落ちる慣性飛行だけです.それを「月旅行」と言うのか?「へ?」と思ったのは,「PR TIMES」に出ていた公式プレスリリース.
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000002.000037514.html
「月周回」という言葉が使われている.確信犯か?
次に値段について.憶測です.ロケット打ち上げ費用はペイロード重量にほぼ比例するとみてよい.Space Xが開発中の有人宇宙船「Dragon 2」は約2千万ドル/人とされる.これは第1宇宙速度まで増速しISSまで2,3日の飛行に対する値段.今回の自由帰還軌道では第2宇宙速度まで増速される.それによる重量増は「ツィオルコフスキーの公式」から3倍程度となる.期間も1週間で2~3倍とすると,大まかにISSに比べ6~9倍の費用がかかる.一人当たり100億円台.ニュースの費用は特に安くもないし,高くもない費用.「それで?」
Space Xのロケットの垂直着陸について.皆さん感動していますが,回数が少なすぎる.リスク見積もり?有人のBFRは不確定が過ぎる.私は乗りたくない.
5年以内は無理.
次に専門ではない「芸術家を乗せていく」点.自分が芸術家なら絶対にお断り.月軌道まで上がったからといって芸術性が高まるとは思えないし,そのことに縛られて創作活動するのは嫌.訓練時間の拘束も含めると割に合わない.とは言え,ZOZOTOWNの広告になってでも良いという人はいると思う.
火星移住という、一般の人からすると、SFの世界にも思えてしまうスペースXの構想を、ここまで具体的に、そして科学的に分析、批評してもらえるピッカーさんがいることの幸せをお話を聞きながら、噛み締めました。
この5、10年で、月旅行、そして火星進出がどこまで進むのか。スペースXの挑戦を、お2人のご指摘を踏まえながら見守りたいと思います。
そのワクワクは大人になっても失いたくない一方で、現実としてどういうリスクを取るかとか、どういう難しさがあるかというのは、空や宇宙に限らず、生きていく中で気づくことだし、付き合う必要性を感じることだと思う。
そんななかで、その夢がある領域で、大人になって現実としても向かい合っている小野さん・石松さんの対談。
専門家としてのファクトや経験も元に、イーロン・マスクの計画のすごさも、具体的な難しさや、アプローチの方向なども伺える。
人間は、難しいことにチャレンジして進化してきて、今があると思っている。そして進化ゆえに、人間は安全・健康に生きられるようになってきた。
安全・健康に生きられることが当たり前になったからこそ、「命を失う期待値」は低くなり、チャレンジで命を失うことへの許容度も低くなっている。それゆえに考慮しなくてはならないことも増えている。
それでも挑戦をしなければ進化はない。難しい両面の実現に、石松さんや小野さんが貢献をされているかと思うと胸が熱くなるし、だからこそ情熱と冷静の両立をした対談になっているのだろうなと感じた。困難の両立に注力をされている皆様に、改めて敬意を感じた記事だし、一面的ではないこういった論考・議論がある場にNewsPicksが一層なっていくとよいなと改めて感じた。
まさにその通り。その人物の評価は歴史が証明してくれるもの
ハッタリとも言える月面移住や今回のスペースXの数々のニュース。
テスラが窮地に立たされているのに、並行してこれだけのニュースを創り上げてしまうのだからイーロンマスクは超人と言わざるを得ない。
そのイーロンの偉大さを踏まえた上で、安全性にはもう少し留意し進めるべき、というインタビューであり、凄く中立で好感が持てます。