人iPSで卵子のもと作製 京大初、不妊や生殖研究に
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これは驚きました!
不妊の原因には卵子、精子、ホルモン、子宮など様々あり、幾つかのケースでは代理出産などで子どもを持つことができますが、卵子に異常がある場合は子どもを持つことはほぼできません。
しかし、卵子自体を作ることができれば、多くの不妊患者にとって福音となることでしょう。
これは精子に異常がある場合にも同様です。
ただ、現段階では「国の指針ではiPS細胞から作った卵子を精子と受精させることは倫理的な問題があるとして禁止しています」。
今後は不妊症の場合に限って利用可など、技術の進歩に伴い指針が変更されていくことが期待されますね。
余談ですが、もしかすると男性のiPS細胞から卵子を作り出すなんてことも将来可能になるかもしれず、新たな倫理的な議論を巻き起こすかもしれません。京都大の斎藤通紀教授はiPS細胞などの多能性幹細胞から生殖細胞を作る研究で世界をリードする発生生物学者ですが、今回の報告にも驚きました。卵子は精子に比べ細胞のサイズが大きく、作製は難しいとされてきましたが、斎藤教授のチームはすでにマウスでは成功しています。
今回ヒトのiPS細胞から作製したのは卵子そのものではなく、卵原細胞という卵子のもととなる細胞で、今後は卵子に成熟させることを目指すそうです。
一方、体外で生殖細胞をつくる研究からは、これまでにない新たな倫理的課題が生じます。たとえば、現在はこうした研究で作られた精子などを使って受精卵を作ることは禁止されていますが、将来、不妊治療で使おうと試みる人が出てこないとも限りません。社会の議論を深めていく必要があります。先日観たニュースでは匿名で提供される精子を使っての避妊治療において精子を提供する人が激減し、
治療数が1番の慶應大学病院が治療中止に至っていることが報じられていました。
父親が誰かを知られたくない精子提供者の匿名制が子供たちの親を知る権利に脅かされているそうです。
子供たちも大人に成長してから輸血などで親が親でないことを知り父親を辿るようになり、、、
IPS細胞で卵子が出来て体外受精まで行くことまではまだ先のことになりそうですが、
自分は誰の子供かという精神的な部分の問題は親を知る権利などの法整備も踏まえ慎重に取り扱わなければならないですね。
実親の細胞を元になら納得かも知れませんが、
親も辿れない子供たちの気持ちはどこに行くのか、と考えてしまいました。
科学の発展は大変有り難く喜ばしい事ですが、
人間の気持ちが追いついて行かないことも表に出ていないだけで実はかなりあるのでは。