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「普通株式 30億米ドル (25.25ドル/1株) 優先株式 60億米ドル (31.25ドル/1株で転換可能。利回り10%、50%について、強制転換条件あり。) 潜在株式調整後出資比率 21% 出資比率10%以上を条件に取締役1名派遣」
という条件だったのが、プレスリリース後も9.68ドルと13年ぶりの安値を付け、合意していた普通株の取得価格25.25米ドルを62%下回ったため、MUFGの減損リスクを避けるため、急遽全株優先株とした背景があります。
一方でもうあまり覚えていないかもしれませんが、2008年1月、リーマン・ショックの前であり、サブプライムの渦中であった、メリルリンチに対してみずほコーポレート銀行が1300億円の優先株を引き受けたわけですが、普通株の転換期日となる2010年10月、結果的にはバンカメの普通株の0.3%を取得したにとどまり、時価総額は320億円でした。何事も判断の時期が難しいということなのでしょうね。
引用
しかし何と言っても絶賛に値するのは三菱UFJフィナンシャルグループ(MUFG)(8306.T)によるモルガン・スタンレーへの出資だ。始まりは不吉だった。米議会が同社の救済を否決した翌日の2009年9月29日、MUFGはモルガンの優先株など90億ドルを購入することで合意し、ダウ工業株30種平均は1日で777ポイントの下落を記録した。
しかしこの投資はMUFGにとって3つの面で大きな成果をもたらした。第1に、劇的に合従連衡が進んだ投資銀行界においてモルガン・スタンレーを存続させる役割を果たしたおかげで、BREAKINGVIEWSの計算によると、MUFGは過去10年間で投資額を配当込みで約3倍に増やすことができた。