【村上×三田】お金が回って人が多様化すれば、日本の未来は明るい
NewsPicks編集部
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この場に参加させて頂きましたが、質疑応答における村上さんの金融リテラシーの高さが垣間見える一コマがあったのご紹介します。
それは「今は日銀が沢山お金を刷っているわけですが、村上さんが日銀総裁だったらどうされますか?」という質問者に対する村上さんの回答でした。以下のように回答していらっしゃいました:
「日銀が世の中に供給するマネーサプライ(MS)とは受け身なんですよ。需要に応じてお金を刷っている。それ以上は刷れない。だからあまりできることってあるのかな、と」
これをサラッと言える人は意外に少ないのです。未だに「中央銀行がお金を刷って市中にバラまいている」みたいなことをしたり顔で述べる識者(的な人)も多い中で、実務と理論の橋渡しが出来ている知識をお持ちの方なのだと思いました(私が言うのも極めておこがましいのですが)。
MSとMB(マネタリーベース)の違いなんて基本中の基本なわけですが、世の中、それすら分かっていない人々が多いのが実情です。村上さん、この辺りに良識を感じました。村上世彰さんは、自身の財団を通じて、NPOに大きな支援をし続けています(こども宅食も立ち上げを支援して頂きました。有難うございます)。これらは「お金を回す」ことと「日本を多様にする」ために行われていると理解できました。
NPOは営利を目的としていないため、「お金を回す」ことになれていない組織が少なくありません。しかし、近年NPOへの融資が中小企業並に引き上げられ、NPOへ"社会的投資"を行うことが語られ始めています。NPOの資本効率向上に向けて、村上さんの役割は極めて大きいように思います。