【比較】ユニクロとZARAの物流戦略は、どう違うのか?
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日本のビジネスマンは、これまで物流のことを知らなさすぎました。
米国や中国では、ロジスティクスに関する意識は、日本の数倍どころか数十倍高いのではないかと、あくまでの角井の感覚ですが、思います。
例えば、今、寺島実郎氏が学長を務める多摩大学の品川キャンパスの大学院で教えています。
その授業の中で、物流の授業は2つあるのですが、その2つの授業だけ、中国を中心とする海外からの留学生が過半数を締めています。
他の授業は、そうではありません。
これは、中国人の物流に対する意識が高いということでなく、日本人の物流に対する意識が非常に低いんだと思います。
先日、中国最大の宅配会社の役員会での講演を依頼されました。
7カ国語同時通訳という技術面で実現しませんでしたが、わざわざ日本から高いお金を払って、講師を依頼しようとしています。
昨年12月は、中国の流通チェーン店の依頼で、北京で9ヶ所同時生中継で講演をしました。これも決して安い金額ではありません。
米国では、Amazonのジェフ・ベゾスの物流に対する意識の高さや、世界最大の小売業のウォルマートのダグ・マクミロンのCEO就任時の紹介プロフールでの物流に関する記述など、米国においても、物流に対する意識が高いのは言うまでもありません。
角井が「物流話」というメルマガを書き始めて19年。書籍を書き始めて17年。
ずいぶん意識も上がってきたように思います。
でも、まだまだです。
物流に関する知識が足りない人は、ぜひ「すごい物流戦略」をすぐに買って、読んでください。とても整理されていてすごいなーと思った。
ただ、気になったのは、
物流=コストvs物流=プロフィットと見えてしまってること。
実際に、きちんと考えて物流を構築している会社は、僕が知っている限り、上記の思考を並存させている。
抑えるべきところは徹底的に抑えて、コストを掛けるところには徹底的にかける、と言った具合。
そこを勘違いしてはいけないとおもう。
あと、こういう記事を読んで、すこしかじった人にありがちなのが、大した物量もないのに、「あれもこれもやりたい病」のひと。
元も子もないことを言うが、物流は結局規模。ある程度まとまった物量がないと、取り得る選択肢に限りがあるので、いろいろやることは難しい、と個人的には思う。(金を払えばやれないこともないが)
なのに、大した物量もないのに、Amazonやらニトリやらと同じようなことをできると勘違いしたり、そう言ったことにスーパー高額な費用を払わされてるケースをよくみる。
正直物流業界側もきちんと勉強して、クライアントの要望にそって適切に提案出来る人が少なすぎることも大きな問題だと思う