日本の働き方改革が「はっきり言ってダメ」なワケ(要約)
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注目のコメント
【人事戦略デザイナーの視点】
日本人が働き方改革に苦労する理由は、ワークライフのバランスを取ろうとしているから。
欧米人は、ライフワークを楽しむという生き方をする人が多い。
ワークライフ型は働くために休み、ライフワーク型は休むために働く。この意識の差が、根本の原因。
我々は、小さい時から努力すれば報われる、という教育を受けて育ってきたが、社会に出れば分かる通り努力しても報われないケースの方が多い。
また、『よくがんばりました』という言葉と共に、二重丸を与える教育方針も転換していく必要がある。
ライフワーク型のほめ言葉は、『よく熱中しましたね』、『よく打ち込みましたね』ということなのです。
つまり、努力は熱意にかなわないのです。
学校教育の現場から、企業の最前線まで、くだらない会議に時間を費やしている場合ではありませんよ。「働き方は生き方である」
「好奇心を持って目の前の仕事に集中するマインドを持ってほしい。まず自分の仕事に興味を持ち、学び、楽しむこと。好奇心と集中が働き方改革において何より必要。月曜の朝にワクワクした気持ちで出社できる企業にならなければ、何も変わらない」。
クリエイティブな職種の人はフンフンうなずく。たしかにそうだと。
彼らにとって働き方は生き方だから、賃金はリスペクトの対価だ。何より365日24時間が仕事といえば仕事だ。生き方だから。
趣味も玄人はだしでやりきって、月曜の朝はワクワクした気持ちで出社したい。それもなにも仕事がクリエイティブであればこそ。
この原則をすべての職種にあてはめたらやおらブラック企業だとクレームが起きる。経営者やクリエイティブ職と同じ視点でワクワク働く人は少数派で、大多数は賃金を得るために自分の時間を切り売りしているのだ。この記事の内容は至極ごもっともなんだけど、実践にはもうひと工夫が必要だ。
働き方改革は生産性革命の手段で、副業解禁が補完する。
実践にはこの脈絡を徹底することが大事だ。
大多数が実践する働き方改革は単なる従業員の早帰りが目的になっていないか。早帰りは目的ではなく手段であって、つまり、労働密度の低い手待ち時間に賃金を払わないことが早帰りの本質だ。労働密度はかえって高まる。そうすると従業員の給料は減り、少子化の影響もあって昇進のチャンスも減る。それを補完するのに副業解禁がある。