全米テニス:大坂なおみ優勝 日本選手初4大大会制覇
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24,000人の観客が入る、世界最大のコートで、日本人初の快挙!!
おめでとうございます!!
4月のインディアンウェルズのときは、セレナがまだなんと授乳中だったし、プロ復帰2戦目ということで、まだまだ本調子ではなかったので、「ピークのセレナじゃなかったから」勝てたのかも、と言われがちでした。
でも、一年でグランドスラムファイナルに戻ってきた憧れのレジェンドに、またファイナルで対戦できて、誰より嬉しかったのは大坂なおみ選手本人。以前のセレナではなく、進化し続けているセレナに勝つことがいかに困難か、一番わかっているのもまた本人だったと思います。
試合開始のフォトセッションの嬉しそうな表情も、コート上で今できるベストを出しきろうと集中しきれたこと、セレナが揺さぶりをかけてきても動じず、幼い頃から夢見てきた最高の舞台で自分自身のテニスを貫けた大坂なおみ選手、素晴らしかったです!!本当におめでとうございます!!
ちなみに、大坂なおみ選手の試合前に、車椅子テニスの国枝慎吾選手、上地結衣選手も揃って決勝進出を決めました!
こちらもまだまだ見逃せません!
注目のコメント
テニスは、メンタルスポーツ(メンタルがかなり影響を与えるスポーツ)の代表格として知られている。
The inner game of tennis というテニスコーチのティモシーガルウェイが書いた名著中の名著がある。
ここではテニスにおいてはアウターゲームとインナーゲームがあり、実際に競技として行われているアウターゲームの他に、競技者の心の中でインナーゲームが繰り広がられているというのだ。
そしてその中では、自分自身が「セルフ1」と「セルフ2」とに分けられ、常にセルフ1はセルフ2に対して悪態をついているというのだ。
「なんで今のサーブをミスったんだよ。俺はバカなのか」
「あんなもんイージーじゃないか!さっとまず右足を出せばよかったのに」
「お前は今まで何を練習してきたんだ!」
「そうだ、それでいいんだ。でもな次の重要なショットでミスしたら俺は一生お前を許さないからな」
など、自分自身が自分自身に対して悪態をついている。
そしてセルフ1は常に、言語によって命令を下し、裁判をするが、
セルフ2はかなり複雑な機能全般を負っているので、そんなに単純な言語でのコントロールは不可能で、理解ができない。よって、セルフ1が増長すると厄介で、うまくここを抑える必要がある。それができているのがゾーンやフローといった超集中状態である。
そのためには、今この瞬間に集中する必要があり、ボームの縫い目を見よう!
というようなことが書かれている。
この四大大会のタイトルを取るということは、このインナーゲームに勝ち続けなければならず、時速200キロ近くのスピードで飛んでくるボールに対して、落下点近くまでダッシュして、時速30キロ程度でスイングして完璧なタイミングで(0.01秒でもタイミングが早かったり遅かったりすれば望んでいるコースには飛ばない)ラケットのスウィートスポットに当てるという作業を数時間繰り返す。
これはもう人類としての離れ業だ。
インナーゲームの勝利、本当におめでとうございます。大坂選手の4大大会初優勝。我が錦織選手より早くタイトルを獲るとは誰が予想しただろう。
セレナの試合2セット中盤からフラストレーション爆発。ラケット崩壊でポイントペナルティー、審判へ暴言を吐いてゲームペナルティーで一時試合中断。その後、セレナサーブで観衆から勢いはセレナへ流れる。それでも、大坂選手は終始グランドストロークの応酬から大事な場面でファーストサーブが炸裂。そのショットの安定感から精度の裏付けには彼女の課題とされていたメンタルのアップダウンは見られない。見事にサーブゲームをキープして勝利。6−2、6−4
大坂選手、以前のセレナのヒッティング・パートナーをコーチとして招聘。セレナのプレーを熟しする彼のアドバイスから、存在は大きい。この決勝戦前でも、今年4月のマイアミでセレナに勝った試合を一緒に見て、勝つメンタルイメージを焼き付つけていた。
彼女は20歳で初制覇。今後の活躍に注目したい。本当に冷静で、どんな時も優勝という目標に焦点を合わせ戦い続けた結果、優勝できた!という感想です。決勝戦のセカンドセットの中盤からセリーナウィリアムズ自身が審判とのやり取りで、自滅していく場面では観衆の反応、その場の雰囲気、相手と審判のやり取りなど大坂なおみ選手にとっても集中力を失う要素が沢山あったのにも関わらず自分自身の世界に入り込みよく集中力を欠く事なく最後まで戦い続けました!素晴らしい戦い方であり、テニス選手のみならず、他のスポーツの競技者、そして全ての人達にとって、「目標を達成する為の技術」を教えてくれたのではないでしょうか。素晴らしい優勝でした。おめでとうございます!