トランプ大統領：日本は「大きな問題」に、米国との通商合意なければ
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交渉事に勝つには覚悟が重要、[最悪な結果を恐れない]という姿勢、トランプ氏はそれが上手い。日米貿易を考えると 仮に米国が日本から輸入の車に25%の関税を課せば、米国の消費者は大きく値上がりした日本車を購入するしかなくなる、米国の輸入車の比率は高く、輸入車なしで米国の自動車市場は成り立たない。日本車の人気は根づいている。米国は車社会、米国の消費者が車の大幅な値上げを歓迎するわけがない。中国への姿勢はともかく、トランプ氏の日本への姿勢は多分にブラフが多い、日本政府は農業で出来うる譲歩をして、粛々と交渉すれば良い、決して交渉決裂を恐れてはならない。どう考えても最終的には日米の問題は大きなものにはならない、今全世界に貿易戦争を仕掛けているトランプ氏にとって、日本ぐらいは味方につけたいと思っているはず、トランプ氏は身内に甘い、安倍首相は実に上手くトランプ氏との関係を築いたと思う。マスコミは必要以上に騒ぐので、悲観論が広がってきた現状並びこれからは投資のチャンスでもある。
正直、過去の複数回の摩擦を経て日本から出せるカードはもはやありません。ターゲットにされると思われる自動車も十分現地生産化が進んでおり、その結果として日本の製造業は在米外資系企業（製造業）で最も雇用増に寄与しています。しかもそのデータは米商務省から確認できます。
出せるカードがあるとすればそれは為替ですが・・・果たしてそこまで切り込みに行くのでしょうか。世界を相手にした２０１７年の日本の輸出総額は７８兆円、輸入総額は７５兆円、貿易収支は約３兆円の黒字です。そのうち日本から米国への輸出は約１５兆円、輸入は約８兆円で、差し引き７兆円の黒字を米国で稼いでいます。米国で稼いだ黒字で、米国の関心が薄れ対立関係すら強まる中東のエネルギー資源を輸入しているのが我が国現状です。売れば直ぐカネになる天然資源の乏しい我が国は、資源の輸入とモノやサービス、ノウハウや資本の「輸出」との間で生まれる付加価値で成長せざるを得ない宿命を背負っています。
米国が我が国からの広範な輸入品に高い関税を掛け始めたら、輸入の２倍を輸出する我が国は、中国と同じで、関税を掛ける対象額で米国に勝てません。また、多くの米国企業が進出してモノやサービスを生産する中国と違い、日本から米国への対外直接投資残高は約５４兆円、米国から我が国への対内直接投資は７兆円に届きません。中国と違い、いざとなったら自国に進出した米国企業を制裁対象にすることも難しそう。しかも軍事で米国と対峙する中国と違い、中国に対抗するには米国に頼らざるを得ないのが我が国の実情です。カネの面で米国民に相応のツケが回るとはいえ、トランプ大統領が本気で我が国を虐めにかかったら、今の中国以上に日本は辛い立場に追い込まれそうな気がします。
米国民の経済利益（マネー）より米国のパワーを世界と米国民に見せつけるのがトランプ大統領の意思だとしたら、どんな交渉が始まるか、不気味なところではありますね・・・ 今の米国のやり方が、米国の経済的な利益のみならず、米国のパワー（勢力圏）の面でも決して米国のためにはならないと米国民が気付くまで、確執が続かないとは限りません。ホワイトハウスの中にもリスクを感じて大統領を牽制しはじめた勢力があるという噂も流れているようです。しんどい話ではありますが、我が国にとって大きな頑張り処になるのかも (@ @;)ウーン
