【最終話・菅義偉】私の半生、3つのターニングポイント

2018/9/10
官房長官の仕事は24時間365日
小松 北朝鮮情勢や列島に襲い来る自然災害。菅さんはその危機に対応するために、毎日3台の携帯電話を枕元に置いて寝るそうですよね。ぐっすり寝られていますか?
 ちゃんと眠れてますよ。寝付きも良いです。でも、携帯がワンコール鳴ったらすぐに出ますけどね(笑)。
小松 例えば地震や豪雨など、災害があった場合はどんな時間でもすぐに着替えて官邸に行かれるんですか。
 はい、もちろんそうです。すぐに駆け付けますよ。
小松 その後、総理との対策会議が開かれるのですか。
 いや、まず、平素から24時間・365日の体制で内外の緊急事態に関する情報を収集している「官邸危機管理センター」の責任者から報告を受けます。そこから始まります。
時間との闘いですが、官邸で働く全員が使命感を持って動いています。関係する情報は総理にも直ちに報告され、総理が緊急事態への対応策の指示を下します。
私も総理と一緒に刻一刻と変化する状況を把握し、関係各所へ指示を出していきます。
小松 総理と官房長官は完全に一体なんですね。
 日本は豊かな自然を有する一方、地震や台風、水害、土砂崩れなどの災害から逃れることができないんです。対応に力を尽くすことは当然のことです。
菅義偉(すがよしひで)内閣官房長官・沖縄基地負担軽減担当大臣
イチゴ農家の長男として
小松 菅さんはいつも「自分には秋田の農家の長男の血が流れている」とお話しになりますが、その思いはこれからも変わりませんか?
 変わりませんね。私は、昭和23年、秋田県雄勝町(現湯沢市)で生まれました。高校を卒業して東京に出て以降、育ててくれたふるさとを忘れたことはありません。
小松 ここからはご自身の半生を振り返っていただきたいのですが、秋田から出てきた高校生が、国会議員となり官房長官になったこれまでをドラマチックだな、とは思いませんか。
 そんなふうに思ったことはありませんが、色々な方からそういうふうには言われるんですよね。
小松 ターニングポイントになった時はいつですか。
 そうですね……。ふり返ると、これまでに3回あったと思います。