【菅義偉】私には、秋田の農家の血が流れている
2018/9/8
官僚は「できない理屈」を並べる
菅 ふるさと納税は私のライフワークで、議員になってからずっと考えていたことでした。
日本全国の心の絆というか、日本人が何らかの形でひとつに繋がれないかと考え、2006年、総務大臣になってすぐにふるさと納税の仕組みを作りたいと各所へ提案したんです。
でも、どこに持っていっても「そんなこと不可能だ」と取り付く島がなかったんです。
小松 ふるさと納税に反対していた人たちは、税金が正当に集まらなくなる、と考えたんでしょうか。
菅 税の基本的な考えは、「受益と負担」ですから、それが崩壊すると懸念していたんでしょう。
しかし、私はこの議論が起きた時に、「今その人が住んでいるところにおける受益と負担」もあるけれど、「人生における受益と負担」という考え方もあるだろう、という話をしたんです。
大人になって東京に出てきたという人は、それ以前は自分の田舎に育ててもらったわけですからね。
小松 たとえば菅さんの場合でしたら、高校時代までは秋田で、それ以後は東京、横浜に暮らしていますね。ですから居住地の東京や横浜だけでなく、生まれ故郷の秋田に税金を収めてもいいじゃないか、ということですよね。
菅 そういうことです。
小松 その「人生における受益と負担」を官僚の方々に説明なさったら、「ああ、なるほど」となったんですか?
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