博報堂から埼玉の大衆食堂へ 名物店主がSNSで宣伝しない理由
日経クロストレンド
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注目のコメント
"お店を作るときに大事にしていることは、周りの環境に溶け込ませることです。違和感なく街に溶け込んでいるけど、存在感がある。そんなお店が理想です。「加賀家食堂」や「パブリックダイナー」は大衆食堂で、ターゲットを絞っていません。公共性が高いので、自分の店だけが目立つことより、周りとの調和を大事にしています。
《中略》
年齢や生活スタイル、年収も異なる人たちが渾然一体となって食事をしているシーンは、とても衝撃的でした。今でもはっきり覚えています。
なぜ、それほど感動したか。それは、博報堂で働いていた頃から、従来型のマーケティングに限界を感じていたからです。人が混ざり合っていく様子を見て、分けない無境界な世界が自然体なのだと実感できた。そのとき、両親が1968年から続けてきた大衆食堂の根底にある魂=PUBLICであることを大事に守っていこうと決めました。"『キーマンは、理想的な田舎暮らしをしている農家の方や大工さん、革細工職人のほか、町長さんや役所の方もいます。結果的に、行政など既存の組織と、そこから見えないニッチな人たち同士が出会うことにより、新たな交流やビジネスが生まれるはずです。行政区分の境目をも自然と超えていく可能性がある。それらの活動も、長く続いている地域の魅力を掘り起こすきっかけになり、ロングライフデザインにつながると思っています。』