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アルゼンチンの政策金利は60%になった。これでも不安は止まらない。アルゼンチンは昨年、市場が超楽観的な地合いのなかで、100年債を発行し、これに投資家は3倍を超える旺盛な応札をした。それが僅かに昨年のこと。あのお祭りムードはなんだったのか。最早、暫くは国際金融市場自体にアクセス不能だし、今回のことでアルゼンチンという響きは80年代の頻繁にデフォルトをしていた頃のネガティブなイメージに戻った。世銀が何をサポートしようとも、そのイメージは簡単に抜けることはない。
ワシントンコンセンサスに基づく処方箋を経済危機のたびに示してきた国際金融機関としてはある意味当然。

なお、アルゼンチンの政策金利の高さを日本のメディアはしきりに報道していますが、過去の事例調べてみるとそんな珍しくないこともわかりますよ。

例えば90年代前半の4桁のインフレが収まって構造改革と市場拡大の最中にあったブラジルも政策金利は40から50%くらいありました(1995年のころ)。

現在アルゼンチンが取り組んでいる改革は当時のブラジルの状況と類似する点が多いように感じます。つまり、通貨が過大評価され、貿易収支が赤字になりがちな状況が似ているということです。
貿易赤字をカバーするために、直接投資の流入が増えるのが理想ではありますが、改革途上の国によほどの魅力がなければ直接投資はそんなに増えません。

構造改革途上の「普通の」国では短期的な投資に依存せざるをえないのは仕方ないのでそれを呼び込むための「花の蜜」的な意味合いの高金利の維持というのはある意味仕方ないのです。

ではその状況をどういうストーリーで脱することができるか?なぜアルゼンチンはそれができないのかはまたそのうちコメントします。