【秘録】王者セブンを影で支える、メーカーたちの「汗と涙」

2018/9/7

公園に集まる「男たち」の正体

その場所にはいつも、独特の雰囲気が漂っている。

東京都は四ツ谷にあるセブン&アイ・ホールディングスの本社前には小さな公園がある。緑に囲まれて敷地も広く、一見すると学校帰りの子供達の遊び場ような雰囲気だ。

しかし、そこで子どもたちの姿を目にすることはほとんどない。メインの利用者は、ダークグレーのスーツに身を包んだサラリーマンたち。

公園の隅に設置された喫煙所では、たくさんの男たちがタバコの煙をくゆらせている。

コメント

注目のコメント

• 泉 秀一

  ノンフィクションライター

  ・2018年09月07日

  メーカーのセブン担当者と雑談をすると「本当に辛いんだよ」という話題ばかりです。特にパンや弁当は、複数のメーカーが地域ごとに別れて1つの製品を作るので、クオリティチェックが厳しく、時にセブンの社員から罵倒されることもあるようです。
  
  そうした話を伺うと、どうしても「セブンはやり過ぎだ」と思ってしまいます。しかし今こうしてPickをしている最中も、デスクの上にはセブンコーヒーが置いてあり、自分がその恩恵に預かっている事実を考えると、なんとも言えない気持ちになります。
• 井口 康孝

  小売関連@アジア

  ・2018年09月07日

  PB商品におけるメーカーの扱いも異なります。ぜひどこのコンビニにもあるペットボトルのお茶を見てください。ローソンは、商品のフロントに商品名とメーカーのロゴが入っており、それぞれのお茶の製造メーカーは異なります。ファミマは、フロントにメーカーのロゴは入っておらず、ファミマコレクションのロゴのみ。ですが、製造メーカーは確か伊藤園が多かった気がします(ここちょっと自信ありません)。セブンは、フロントにメーカーのロゴなしで、お茶の種類別にメーカーも異なります。同じPBのお茶であっても、メーカーの取り扱いに差が出ていると思いませんか?
  
  この記事だけ読むと、鉄の組織というより悪の組織セブンイレブン(笑)と感じる人もいるかもしれませんが、一番得をしているのは消費者だと思っています。まず、高品質の商品をいつでも簡単に手に入れられる。食パンの添加物の量を比べて見てください。やっぱり、セブンの食パンの添加物は少ないです。(NBメーカーでは、やっぱり超熟は添加物もほとんど入っておらず、売れる物には理由があるなと思います。)また、普通の食パンであっても、100円くらいの商品と、150円くらいの商品の2種類があり、それで添加物の量も異なるので注意して下さい。
  
  コンビニのPBのSKU の数が俄然多いのもセブンイレブンです。先日のネスレの高岡さんの記事のメーカーを下請けのようにする小売を体現しているのがセブンイレブンなのかもしれません。良くも悪くもすごい組織だと思います。
  
  ちなみに、セブンイレブンジャパンの従業員数は9000人弱です。約15万人いるセブンアンドアイホールディングスの従業員であっても、各事業会社は、セブンイレブンとは別会社になります。
• 占部 伸一郎

  コーポレイトディレクション Managing Director

  ・2018年09月07日

  本論と関係ないですが、商談直前までタバコをすって飛び込んでいくのは、服にも口にも相当臭いが残るのであまりお勧めしません。特に吸わない人からすると敏感にわかるものですよ