【田中修治】バブル前夜のメガネ業界。日本市場の可能性とは

2018/9/7

海外店舗数が国内を上回る

──物語は、2015年の銀行取引正常化で終わっていますが、それから今までの間、どのようなことが起きたのですか。
田中 2015年からの3年間は、海外での店舗展開に積極的に力を入れてきました。小説では、シンガポールと台湾に進出したところで終わっていますが、その後、タイ、フィリピン、ベトナム、インドネシアなど、東南アジアのほぼ全域と、オーストラリアと香港にも進出をしました。
現在は海外11カ国・地域でOWNDAYSを展開しています。店舗数も、日本国内より海外のほうが多くなり、全体で300店舗、売り上げ200億円が見込めるまでになりました。
その分この3年間、国内での成長は低調でした。海外進出が一段落したので、今後はもう一度、日本国内に目を向けて力を入れて頑張っていこうと思っています。
というのも、海外に出てみて、日本が世界的にも類を見ない素晴らしいマーケットだということに、改めて気づいたからです。