この連載について
小売企業とメーカーの間で「逆転現象」が起きている。スタートトゥデイが発表したプライベートブランドを、大手メーカーが真似し始め、アパレルの世界では小売が「ものづくり」の先頭を走っている。「PBvsNB」の最前線を追った。
大手アパレルメーカー。23区、組曲、自由区、五大陸などが主力ブランド。百貨店が主力チャネル。オムニチャネル化、グローバル化を掲げ、アジアに注力。
時価総額
851 億円
業績
国内最大級のファッション通販サイト「ZOZOTOWN」を運営。受託ショップの売上が中心だが、古着の取り扱いやフリマにも注力。コーディネイトアプリ「WEAR」も世界で展開中。商品取扱高の拡大と利用者数も好調に伸長。
時価総額
1.17 兆円
業績
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優れた繋がりを、優れた場で作り出した企業は残りのP(Product. Price and Promotion )をコントロールすることが出来る。
PBと言う商品だけの話ではなく、優れた繋がりを、優れた場で作り出す戦いが始まっていると考えた方が良い。
小売業にはチャンスなのです。
広告の観点から見ると、多くの食品や飲料メーカーは「高額な有名タレント」を使ってマス広告を投下する事で、商品の価格を高く設定し、ブランド認知力をブランド価値と誤認したまま市場投下しています。
そして平成が終わろうとしている今もなおこのメカニズムは変わっておらず、刷り込みが弱くなっている世代には共感が低下した結果、PB逆転現象の一因になっていると思います。
以前、食品業界を担当していた際に、メーカーの幹部から「あまりにも小売が強すぎる」という愚痴をよく聞きました。謝礼金などを払ってまで小売に商品を納品しているのに、その上PBまで作られてはたまったものではない、ということでした。
こうした話を聞くと、これからの時代、「メーカー」の存在意義はなんなのかと考えさせられます。そしてECが生まれ、さらに小売が強くなった今、「もうメーカーはいらない」のではないかとさえ思えてきます。
本日から一週間、皆様と一緒に、古して新しいPBというテーマで小売の最前線を紐解いていければ幸いです。
「GU」も実はその始まりは、ダイエーとユニクロの業務提携によるダイエー専用の「PB」みたいなものだった。その後、うまくリブランディングをし今のような形になっている。PB発のブランドは以外に周りに多かったりする。
そして、いま一番気になるPB戦略を取っている企業が「Amazon」です。世界的にもAmazonがどこまでPBの展開を拡大するかは注目されていると思います。
これまでは「まずモノをつくって、PRプロモーションかけて広めて、販路に乗っけて売る」という「つくる→広める→売る」の流れだったけど、
どう考えても、すでに顧客との接点を持ってる「販路」から逆算して、そこにいるターゲットに対して「つくる・広める」をした方が確実だし、コスパがいい。
だから、「売る」を担う小売が起点になるのは、すごくわかるし、販路には本当に頭が上がらない。
マスカスタマイゼーショそのものなのである。
大切なのは、カスタマイズしたものを
安価に作れる様になる事であり、
その為の製造や発注、そして業界を超えた
データーの連携が極めて重要になる。
新たなプラットフォーマーが産まれ。
そしてそれは、既存の、メーカーやPB
小売と言う概念とは違ってくる。
記事ではパナ・ダイエーの事例が出ているが、PBに求められるものが変わってきていると感じる。そもそも「安かろう悪かろう」がほとんどなくなってきたというのもあるかもしれない。
衣服に関しての小売とメーカーのバランスという観点では、百貨店と衣料品メーカーのバランスを考えると、ずっと小売サイドが強かったようには思う。ただ、それがトレンドに基づいた企画なのか、個人データまで含む衣料品で、かつ製造に深く入り込むカスタマイズ部分までなのか、これもまたトレンドが変化しているように思う。
日本でいえば、イオンのトップバリュや(特集後半で取り上げられる)無印良品なども重要な働きをしたと思います。
またZOZOは将来BTOの要素が入ると思うので、新世代のPBになる可能性を秘めていると感じます。