新明和、「物言う株主」攻勢で深まる苦悩
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とある学者先生からこういう話を聞きました。
「物言う株主」とは言っても「物言う従業員」とは言わない。
なぜなら、従業員は仲間で、株主は仲間ではないから。
なるほどな〜、と妙に納得。
ライブドア事件の頃から「会社は誰のものか?」という命題で議論されることが増えました。
株主?社長?社員?顧客?はたまた…?
会社が成長して利益が増えれば、同時に株価は上昇し、役員や従業員の報酬は増え、また顧客も儲かるはず。
同じ目標のはずなのに、なぜ相容れないんだろう。
「株主」と一緒に報道されるワードが「物言う」や「攻勢」のような敵対的言語でなくなれば少しずつ変わっていけるのではないだろうか。
と一人お酒を飲みながら、甘っちょろいことを考えた金曜の夜でした。
明日は早起きなので、おやすみなさい。株価が上がった影響もあり、時価総額は約1300億円とPBR1倍は回復。
特装車事業は売り上げの約45%で、残りは2割航空機、15%パーキング機械、15%産機・環境システム(ポンプ、水処理関連機器など)、その他5%程度。
特装車はともかく、ほかの事業について他社への売却とかは提案可能性はあるのでは。航空機部品は結構色々なメーカーがあるし、産機・環境システムだと荏原、駐車場機械は三菱重工やらIHI、住重やJFEエンジなど総合重機・エンジニアリング系の子会社が手掛けている。毎回この手の記事を読んで思いますが、経営陣と株主(アクティビスト含む)の関係を対立的に書くのは間違いだと思います。
あくまで取締役会は会社のオーナーである株主の代理として経営するため、株主の意見に対してスタート地点から対立的な姿勢をとるのは身分をわきまえていないと思います。
そして、上場企業であれば株主の構造は日々変化します。1年前に発言力を持っていた(議決権を持っていた)株主が現在は全くの別物というのはよくあることです。
ことさら悪者にされがちなアクティビストも、大株主になったとなれば、最もリスクをとっている立派なオーナーです。そして、最もリスクをとっているだけに、発言力を持って然るべき(意見を尊重されて然るべき)です。
いい加減、積極的に意見を発する株主を、場違いなもの扱いするのはやめましょう。