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性暴力の記憶を呼び覚ます、ロヒンギャ女性の悲しき出産

NewsPicks編集部
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    静岡県立大学国際関係学部 准教授

    迫害の対象に組織的にレイプを行う例は、1990年代のボスニア紛争の時もあったし、アフリカ各地の紛争でも行われていることです。民族浄化と呼ばれるような、ある民族や宗教を根絶やしする、少なくとも自分たちの社会からは消滅させようとすることを目的とする場合、非常に多く見られます。ミャンマーではこれを政府、特に軍部が率先して行っています。
     組織的なレイプの被害にあった女性は少なくとも数万人いますが、ほとんどは難民キャンプにいて、その環境は衛生面でも医療や衣食住においても、世界各地の難民キャンプの中でも最も劣悪です。まともな中絶は望めないし、宗教的な理由で中絶はしない、ということもあります。子供が生まれた場合、その子供たちの将来も極めて困難が予想されます。ロヒンギャの村々が軍、警察と煽動された「正国民」「準国民」によって組織的に焼き打ちされ、男は殺され女はレイプされて生き残った者は出ていくことを余儀なくされる、ということがあったのですが、あえていえば、最も迫害されたのは彼女たちであるといえるかもしれません。
     レイプされたロヒンギャの女性たちは、生き延びることが極めて困難です。夫や親、他の家族からも見捨てられるということもあります。彼女たちの子供たちも同様です。ただでさえ100万人前後が難民キャンプに密集して住んでいて、大部分は職も収入もないのに、女性が子供を抱えて生きていけるものではありません。実際、多くのロヒンギャの女性は、バングラデシュの性産業に買い取られ(売り払われ)ています。それも一回数十円というような最下層のところで、どのみち長くは生きられません。
     外部からの支援を最も必要とするのは彼女たちともいえます。結婚して妻、母親として生きていくという道も閉ざされています。当面の医療と衣食住だけではなく、子供を抱えて生きていける生計の手段、仕事も必要です。


  • The Japan Times 共同編集局長/Co-Managing Editor

    性暴力の被害者となり身ごもったロヒンギャ女性が負う「二重の苦しみ」に焦点を当てた短編ルポルタージュ。
    70万人以上ものロヒンギャが故郷ミャンマーを追われて1年。それ以前からも焼き討ちや虐殺がありましたが、ここ数年の一連の迫害行為は国連などからも「民族浄化」という強い言葉で非難されています。
    近年あまり聞かなくなった言葉ですが、民族浄化と言えば異民族を根絶やしにする蛮行。その手法は虐殺だけでなく、集団レイプを通じて民族の血を変えようとする極めて非道なもの。
    「最後のフロンティア」などと経済面のポテンシャルで一時期もてはやされたミャンマーですが、こうした凄惨な状況に「ノーベル平和賞受賞者」アウン・サン•スー・チーも対処するどころか、問題を公的に認知することもできない状況が続いている一面もあります。


  • コンサルタント(元NewsPicks記者)

    戦争時におけるレイプは、世界の至るところで起きている。

    兵士の性暴力は「蛮行」だが、彼らは突如として現れた「野蛮人」ではない。
    恐ろしいことに、レイプをしている兵士も、私たちと同じ「人間」だ。

    戦地では次々と女性をレイプしても、
    故郷に戻れば、「好青年」「優しい夫」「良き父」として生きるのだろう。

    私は、そうした人間の心に潜む「悪意」が怖い。


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