AIサービス開発を通して見えてきたインテグレーション戦略とは
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おそらくこの記事を読まれた方は、「この手の話って良く聞くけど、実際どこまで本気なのよ?」とか「実際何かバリューを生み出してるの?」とか、ちょっとネガティブな見立てから入るのではないかと思います。
だいぶ落ち着いたとはいえ、昨今のAI バブルの中で、そんな話は枚挙に暇がありませんよね。
僕たちフェアリーデバイセズは記事の中で触れられている業務用のスマートスピーカー「Fairy I/O Tumbler」を開発し、ソフトウェア/ハードウェアの両面から、実環境での音声対話による業務支援という世界をつくろうとしています。
しかし、そのようなマーケットは確立したものではなく、全く未知の潜在的なものです。どのような枠組みとするべきか、どのようにアプローチすれば良いのか、考えなければならないことは山のようにあります。
全く共感していただけない VC や事業会社が大半で、はなから無理だと決めつけられること数知れず。しかし、TIS は違いました。
そして今なお、良き理解者の一人です。今現在、存在していないマーケットだからこそ、ルールメイカーになれる可能性があります。
スタートアップの持つビジョン、コアとなるDEEP TECHを、TISが持つ豊富なリソースと組み合わせ、
毎週のように変わる状況を共有し、頻繁にディスカッションし、より良いゴールを探索し、一歩一歩、着実に事業仮説を検証し、枠組みを作り上げていくこと。
そのような取り組み方は地味かもしれませんが、大きな成功、未踏の地へと至る最短の道なのではないかと考えています。
頭の中のイメージが現実のものになっていく過程。それって気持ちいいですよね!織田村さんはシステムインテグレーターであるTISが受託開発からサービス化への転換を図っている、その最前線でAI関連のサービス企画に携わっているマネージャーです。
記事にある通り、TISでは私が担当している戦略技術センター(全社R&D部門)がエンタープライズシステムにイノベーションをもたらす技術シーズの実証研究と技術開発を行い、それが新規事業につながる、という好循環ができています。労働力減少社会という社会課題に企業対応するには、先進的なICTを活用したエンタープライズシステムの進化が必須です。先進的なICTの事業化に関して、事業企画という側面から、または反対側の研究開発という側面から、いずれでも関心のある方はいつでもTISに遊びに来てください。今回、TISさんと協業させていただいたスタートアップのひとつ、モビルスの石井です。
大企業とスタートアップのアライアンスって、難しいんですよね。
最初は盛り上がっても、途中で何故か話がしぼんでしまうこともしばしば。
ひとつには、初期の熱量が、様々な理由で互いに継続できないからです。
また、共通して言えることですが、プロジェクト推進の負荷は、多くの場合でスタートアップ側に期待されています。
その点、今回のTISさんとの取り組みは、まったく違いました。
例えば、開発では、私たちスタートアップ側に仕様を合わせていただけたところが多くありましたし、打ち合わせにしても双方のオフィスで交互に行っていただくなど、様々な面で配慮を感じました。
これは本当に珍しいことです。
「TISさんは誠実な会社だなぁ」
プロジェクトを通じて、私はそう感じました。
これは、織田村さんを始めとしたプロジェクト担当の方々はもちろん、その他のTISの社員の皆さんから感じられたことです。
システム・インテグレーターからサービス・インテグレーターへ。
これは実は、大変なマインドチェンジだと思います。
それでも、誠実なTISさんだからこそ、うまくいくような気がしています。
その変革に向けてアライアンスを組ませてもらえることは、我々にとって大きな喜びです。
モビルスでは、様々な人工知能と連携したチャットボットを開発していますが、DialogPlayはエンジニアでなくても簡単にシナリオが作成・変更でき、とても使いやすいツールです。
チャットサポートでは、よくある質問や定型的な処理業務をチャットボットに任せることで、チャットオペレーターは相談や込み入った質問、クレームなど、人ならではの対応に集中できます。この自動と有人のバランスを最適化したハイブリッドサポートによって、顧客の求める高いサービス品質を保てるのです。
その点、DialogPlayを使えば、チャットオペレーターが日々のサポート業務で自動化できる業務を自らシナリオ・FAQ設定によって簡単にチャットボット化できます。
私たちは、AIやチャットボットをブームで終わらせることなく、人手不足に悩むサポート業務で使える価値あるソリューションとして提供しなくてはいけません。
今後もWIN−WINの連携・協業を進めさせてください。