なぜ大企業は失敗するのか?経営の問題に経済学者が挑む
ダイヤモンド・オンライン
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実務を担った人間からすれば、「何をいまさら」と思う程度には当たり前であり、なおかつ元も子もない結論ですが、「経営者の意欲」というのはその通りだと思います。
上手く機能しない会社は、インセンティブ設計が失敗しているとも言えるのでしょう。
会社が大きく成長しても褒められることがなく、一方で「カニバリ上等」で取り組めば、猛烈に反発を受ける。そんな状況で「意欲を持て」というのは、仕組みとしてなかなか厳しいものがあると思いますし、無視無欲な経営者が現れるのをじっと願って待つしかありません。社員に対する「やりがい搾取」と大して変わらない構造です。仕組みで失敗している。
個人レベルで考えると、「嫌われないこと」を目的にして生きている人物に既存企業を変えることはできないということだと思います。旅行会社にいたときに「旅行に行かない理由」のアンケート結果の上位に「時間がない」「お金がない」のを見て、「VRで旅行行かせましょう」って言ったら、「株主の旅館ホテル運輸会社に怒られる」ってことで却下。
社内だけでなく、ステークホルダーの多さも時にネックになるなぁ、と。たしかに、究極的には「意欲」の問題だと思うが、ものすごくレベルの高い「意欲」が必要だと思う。
今の収益性を毀損するかもしれないことを進んでやるなんて並大抵の意思決定者では出来ない。創業者かそれに準ずるパワーがある経営者が、株主やマーケットのマネジメントをすることが不可欠。2-3年の任期でそれが出来る大企業のトップがそんなにいるとは思えない。