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「図画書」や「少児書」と呼ばれる子ども向けの本は昔からあったそうですが、啓蒙的な内容が多かったようです。
お国柄というか、文化なのでしょうか。
また、絵は挿絵的な要素が強かったそうです。
ポプラ社も中国でこれまでにない、新たな市場を切り開くのは相当なご苦労があったことでしょう…。
中国国内の社会の流れなど、タイミングも良かったのではないかと私は感じています。
中国では年々、出生人口が小幅に増加していて、
2015年に一人っ子政策を撤廃したのも要因なのでしょう。
∴子どもが増えている=子ども向けの本は需要があるわけで。
児童書の市場は今、好調なので、
一般書の出版社も児童書に触手をのばしているんだとか。
昔に比べて、外国の空気もどんどん流入してきている中国国内。
それぞれの地域で、まだまだ様々な格差はあっても、
経済が発展を続けているのは紛れも無い事実です。
その影響もあるのか、
近年では心や愛情を育てるような夢のある作品や、
心にゆとりを持てる作品に注目が集まっているようです。
だからこそ、日本の絵本が受け入れられているのかもしれませんね。
お世話になっている某出版社の編集長によると、ニューヨーク出張では優れた英語出版物の中で翻訳出版に値するものを見つけるためだが、北京のブックフェアに合わせた出張は、巨大な大きさと成長力をもつ中国マーケットで売れる日本の書籍を探ることにあるという。
本記事によると、「絵本という言葉すらなかった」ということなので、確かに中国の伸びしろは大変なものがあるのだろう。中国は一人っ子政策が長く続き、子どもの数が少なく急速に高齢化が進んでいるという認識をもちがちだが、社会基盤(人口規模など)のけた違いのスケールを織り込んでみていく必要がある。
ちなみに、少子化が進む日本では、「ものづくり」を担う工学系の大学生の卒業数は、年間約3万人だが、中国は実に300万人であるという(人材派遣会社の経営幹部より聞いた話)。この数字だけからの推測に過ぎないが、中国は「世界の工場」(下請け)から「ハイパーものづくり大国」(イノベーター)に転じつつあると認識すべきなのではないか。
また、事前に親が中身をチェックし、実際に読み聞かせるために物理的な本が必要、という特性があることがわかっていたので、全て無料公開をしたし、図書館にも寄贈して「体験者」を増やすことが、ロングセラー組に入る要件である、と語っていて、すごい分析力、と思った記憶があります
しろくまのパンツが一番翻訳されている、たしかにこれはユニバーサルな感じ。驚きは、パンダ銭湯が韓国、台湾だけでなく、フランスでも翻訳されていること!
でもポプラ社ではないから中国では売られていないのだろう。
http://www.tupera-tupera.com/about/index.html
リアルパンダ銭湯もあったり、隣の須原屋という本屋でも写真を撮れる場所があったり。家族で楽しめてとてもオススメ!
http://bit.ly/2Mlw2HV
絵本は、情操教育とか知識を教えるためのものという側面もありますが、共働きワンオペの慌ただしい我が家にとっては、寝る前の絵本の読み聞かせの時間が、子供と過ごせる唯一のゆったりとした母子の時間。
中国ではどんな風に読まれているのか気になります。
そういう意味では、学習参考書も同じ。
新たに中高生や受験生が出てくる限り、需要はなくなりません。
ロングセラーということもあるし、基本、絵本を買うときは親は安パイを狙うので、売れてるの、もしくは、自分が知ってるの、書いますから。
それで、すげー多いな、ビジネス書だと、数十万部いけば相当すごい方なのに、とか思っていましたが、お隣中国では、一桁増えちゃうんですか。半端ない。こんなん、出版不況なんて吹き飛んじゃいそうなもんだな…