北朝鮮、米国の提案全て拒否 非核化交渉進まず

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• 武貞 秀士

  拓殖大学大学院 客員教授

  ・2018年08月11日

  「北朝鮮、米国の提案全て拒否、非核化交渉進まず」という記事を読んで思うこと。どのような条件が備わったときに北朝鮮は「核兵器は不要になった」と思うのか。このことについて世界は勘違いをしているのだから、議論は混乱してしまった。金正恩体制の継続を米国に保証してもらうとき、核兵器保有の目的が達成されるものではない。米国が朝鮮半島での軍事的役割を終え、米韓同盟が終了し、再び役割を演じることがない制度上、条約上の枠組みができあがり、大陸間弾道ミサイルを量産して、統一コリア内で金正恩体制の指導力が保証されたら核兵器は不要になったと北朝鮮は思うのだろう。つまり北朝鮮の核兵器は「自主的平和統一」という構想の中枢を占めている。