【歴史解説】アメリカはどこで中国のパワーを見誤ったのか
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欧米人が中国を理解できたことなどありません。中国は今も昔も中国であり、現在の中国にしても、二千年以上前からどのように中央集権と巨大な官僚制が中国で機能してきたのかについて理解がなければ、想像することも及びません。宋における官僚制と民間経済の共存、元の通商政策、清の多民族政策などとの地続きの上に現在の中国はあります。
不幸なことに、欧米が中国に本格的に関心を持ち始めた時期が清朝の末期、国民党政府、毛沢東の新中国、といった時代だったので、欧米人は「あれが中国だ」と見誤ったのでしょう。中国は時に巨大な混沌で人間の入れ替えが起きるのも確かなのですが、それ以外の時期に世界でも類を見ない中央集権制と巨大な官僚制と民間経済の発展を共存させてきたのも中国です。キッシンジャー 回想録中国 て本面白いよ
中国の経済発展にとって重要な人物は
鄧小平とヘンリー・キッシンジャー だと思うんだよね
鄧小平の「黒猫であれ白猫であれ、ネズミを取るのがいい猫だ」は有名だよね。
当時の中国は貧しくなんも無かったけど、でもみんな希望は持ってたんだよね、今の日本は豊かで何でも手に入るけど 、でも明日への希望があんまり無いような気がするなこのシリーズは、非常によくまとまっており、参考になる点が多い。アメリカはどこで中国を見誤ったのかについてだが、イアン・ブレマー氏が面白い指摘をしていた。
米国は中国がWTOに加盟し、その経済規模が拡大することは予想していた。しかし、一つ誤算があった。米国の分析によれは、中国で技術革新は到底起こらないという前提があったとのことだ。話はシンプルで、中国の兄貴的な存在であったソ連では、民間部門で創意工夫や技術革新が生まれなかったからだ。米国は、ソ連と同様に共産主義の中国では、経済分野において米国を脅かす存在になるとは思わなかったのだ。
なかなか的を得ているだろう。中国で民間部門の創意工夫が生まれたかは議論の余地はあるが、とりあえず技術を盗む、あるいは取り込むことで、驚くべきスピードで最先端技術に届いた。
そして、途中でそれに気付きながらも、クリントンからオバマにかけて歴代政権がそれを許してきてしまったということだろう。