【求人掲載】強い組織で最高のサービスを。「謎の情熱」を湧き上がらせるものとは

2018/8/31
ヤフー傘下となってもベンチャースピリットが健在で、独自性を保ちながら進化し続けている一休。ユーザーからの感謝を燃料に「謎の情熱」を注ぎ続ける一休社員たちが目指すのは「強い組織」。

第二創業期を迎えた今、役員の右腕として活躍し、組織の急成長を支える20代社員の視座の高さはどこからくるのだろうか。
ともに26歳の営業推進の平玄太氏、人事担当の井上尚也氏から「謎の情熱」のリアルを探る。
 新卒採用で2014年に入社した平玄太氏。当時の一休はまだ社員100人規模だったという。ホテル担当営業として結果を出し続けるが、ちょうど1年前、退職を決意。会社に辞意を伝えるが、数日後、その思いを撤回。
 一休に残り、今では営業推進部を立ち上げて統括する立場に──。なぜ平氏は一休を辞めずに残ることを選んだのか。

急成長中のフェーズで自分の力を試す

 一休を辞めようと思ったのは、このままでいいのか、という焦りがあったからです。
それまでホテル担当営業として全国を巡り、結果を出せてきたのは、これまで先輩方が築いてきてくれた「一休ブランド」があったから。その看板を外して「自分の力だけで勝負したい」とチャレンジしたいと思ったのです。
あの時は熟考して決めたはずなのに、「辞めます」と会社に伝えてから数日後、ふっと「俺は、大きな間違いを犯しているんじゃないか?」と気づいたんです。
ヤフーグループとして新たなステージで急成長しているフェーズ。ここで自分がどういった爪痕を残せるか追求するほうが、よほど価値あるチャレンジになるはずなのに。
俺は何を血迷っていたんだろう、と……。自分の幼稚さを実感したし、後悔しましたね。
実は次の会社の内定も出ていたのですが、いても立ってもいられなくて、夜中の0時に人事責任者(CHRO)の植村に電話しました。「やっぱり残させてください!」と。
ものすごくカッコ悪かったし、非常識だと言われるのは覚悟の上でした。
でも、予想に反して植村は開口一番「やったぁ! 本当に?」と歓迎してくれた。涙が出そうでした。
絶対に、今まで以上の結果を出し続けよう──。
自分を必要としてくれる会社の成長を全力で支えていこう、と決心しました。

パラダイムシフトを経て、視座が上がる

一休という会社は、建前ではなく、仕事が大好きな人が多い。「仕事を通して成長したい」という熱量に溢れていて、みんな、仕事を心から楽しんでいる。自分が何かやりたいと手を挙げればどんどん任されるし、成果主義で裁量権があるからもっと頑張る。
それが「謎の情熱」に繋がっていくんだと思います。
昨年10月にできた営業推進部も、僕が自分でやりたいと手を挙げて作ったチームです。これまでは、営業が営業外の仕事や他部署との調整をしていて、そういう専門部署がなかったんです。
一休とヤフートラベルという2つのサービスを提供してもっと会社を拡大していく時に、そういう部署が絶対必要だ、と思って提案しました。
野球でいう三遊間のボールをすべて拾って、営業が集中できる環境を作ってみせる──そんな気概で取り組んでいます。
ひとつのチームを率いるようになり、自分の中でパラダイムシフトが起きました。組織づくりを「経営者目線」で考えるようになり、視野が大きく広がりました。すごく成長したと実感しています。
やはり、1年前の「一休に残る」という決断は正しかった。あのまま転職していても、ただのいち営業マンとして自分のスキルを磨くことしか見えていなかったでしょうね。
ヤフーの常務執行役員で一休の社外取締役の小澤も言ってましたが、ピラミッドの一番下で「問題を解く」立場から、「解くべき問題を作る側」に視座が上がったと思っています。
【おざーん独白】一休社員よ、どんどん失敗を重ねなさい
もちろん、問題を解くのは楽しいけれど、難しさもある。でも、その難しいことに挑戦している、というのが僕のモチベーションになっている。
世の中を変えるもっと難しい問題に挑戦したい、そういう問題を作れる人間になりたい、と。

筋肉質で反骨心ある組織を作っていく

一休では、いつも自分のキャパを少し超えた、高めのボールが飛んできます(笑)。それを夢中になって取りに行くのを繰り返していると、気がついたら大きく成長できている──そんな環境です。
みんなに共通するのは、言われた通りにやる、ということへのある種の反骨心なのかもしれません。
自分の担当外の仕事をするのが当たり前だし、うまくいかないことを人のせいにしている暇があれば、自分で変えるほうがよっぽどいい、と考える。
そういう精神は、会社が今後もっと大きくなっても大事にしていきたい。投げられたボールを我先に取り合う、みたいな(笑)。
会社にとっても自分にとっても、これからの課題は、「もっと筋肉質な組織になる」ということですね。そのためには、日々の積み重ねとして“筋トレ”するしかない。
毎日の業務でプレッシャーを与えつつ、高めのボールをどんどん投げて、チャレンジを促す。そして、そこに挑戦することが、楽しいと思える組織になる。
それが一休の行動指針にもある「魂を磨く仕事」であり、プロフェッショナルの姿だと思います。
 「100人採用プロジェクト」の前線に立つのが、人事総務部の井上尚也氏だ。新卒で広島のスーパーに就職後、一休に転職。レストランの営業を担当するが、半年後に学生時代からの夢だった起業を目指して退職する。
 しかし、起業家への道は厳しかった。その後、人事の植村からの誘いに応じて、人事トップの右腕として一休の組織づくりを担う。井上氏が再び一休でやり遂げようとしていることとは──。

入社半年で辞めるも「君と一緒に走りたい」

井上 一休を半年で辞めて起業家になるはずが、あえなく断念。自分の実力の足りなさを思い知らされました。
そんな時に、人事責任者の植村から、「今の一休にはたくさん課題があるけれど、井上君と一緒に走りたい!」と声をかけてもらったんです。
実はその時すでに、別の会社に内定をもらっていました。植村の言葉には激しく心を揺さぶられましたね。自分の本質を理解してくれる、信頼できる上司のもとで成長していきたい、と。
それに、一休という会社は、チャレンジに失敗してもそれを糧にすれば「ナイストライ」というポジティブな精神が徹底しています。
普通、なかなかないですよね。入社半年で辞めた社員に、もう一度戻ってこいと声をかけてくれるような度量って(笑)。社員一人ひとりの人生を大事にしているんだと痛感しました。
第二創業期を迎え、さらなる成長を目指すこの大事なフェーズで、自分の力が必要だと言ってくれる会社の熱い想い。この貴重なチャンスでチャレンジできるというやりがい……。
もう一度、一休でとことん自分の力を試し尽くそう。俺は会社と一緒に心中するくらいの気持ちで戻る。自分の中にこんこんと湧き上がる熱量に突き動かされ、「100人採用プロジェクト」という目標を自らに課しました。

全力疾走する経営陣のデカい背中を追いかける

一休で働く魅力はいろいろあるんですが、まずはサービスを使ってくれるユーザーや施設が喜んでくれる、というやりがいが大きいですね。
もうひとつは、上の役職になるほど仕事に全力疾走しているということ。大きな背中を見せつけてくるんです(笑)。それがすごく大きな刺激になっていて。
CEOの榊ですら、自らデータ分析やパーソナライズロジックのプログラミングをすることがある。これだけの規模で、CEOが自らプログラミングする会社って他にはないんじゃないんでしょうか(笑)。
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また、指示するだけ、報告を受けるだけという上の人間はいないんです。自分で考えて、自ら動く。そういうトップ陣の背中を見ていると、自分も必死でついていこうと思うし、絶対に超えてやる! という気になります(笑)。
トップも含めて全員が横並びで走っていく──それが一休という会社です。
会社の規模成長の中で、そのカルチャーをどう継続していくか? 人事として組織作りの大きな課題だと思っています。
ですから、採用面接では「我々と全力疾走する覚悟はありますか?」と必ず聞くようにしていますね。その覚悟こそ、これからの一休を支えていくものになります。

「実験」という名のナイストライを繰り返す

一休に戻ってきてからの自分の変化というと、毎日が「実験」だと考えるようになったことですね。小澤のインタビューであった「問題の解き方」を教えてもらって解くのではなく、自分で考えて自ら解く、というのが僕の中の実験です。
どうやったら成功に導けるだろうか?と考えて実験するのですごく面白い。
営業出身の僕にとって人事は未経験。右も左もわからないところからのスタートでした。
でも、「誰かのために仕事をする」という基本は、営業でも人事でも同じです。
以前の自分なら担当部署のことしか考えていなかったのが、視座がガラリと変わった。人事としてすべての事業部の動きをみて、共通の目的を達成するという視点を持てるようになりました。
共通の目的とは、ともすると現場の人間にとってはぼんやりしがちなんですが、そのゴールを徹底的に浸透させていく。それが僕のミッションですし、その結果、組織としてもっと強く大きくなることを目指しています。

高い視座を持ち、魂を磨く仕事をする

300人超えの企業で、僕のような20代が「経営者視点」で組織づくりを深くリードしているというと、驚かれることも少なくありません。
でも、僕だけが特別なことではなくて、ほかの事業部でも同じです。誰もが自由に意見が言えるし、動くことができる。そこで結果を出していこう、というのが一休です。若手だからとか、遠慮することはまったくないですね(笑)。
仕事を通じて自分が成長して視座が高くなり、視座が高くなるから行動できることが増える。そういう成長のスパイラルが上手く回っているということは、自信を持って言えますね。
我々の目指す「魂を磨く仕事」とか、小澤の言う「謎の情熱」って、そういうことじゃないでしょうか。
大事なのは「他責にしないこと」。それでは成長できないことをうちの会社の誰もがよく知っています。
成長意欲があって自責でものごとを捉えられる人、間違いを認められるような素直さ。そういう人間性重視で、会社の組織力を強化していくつもりです。
平氏、井上氏ら20代を抜擢する一休経営陣の1人、CHROの植村弘子氏。「これからの一休に必要なのは、ポジティブで全力で行動できる人材。立ち止まっていては、何も生まれません。ナイストライを繰り返しながら、強い組織として大きく成長していく。その目標に向かって、一緒に走り続けられる人材を待っています」