日用品以外に!サブスクリプション化が広がる北米市場
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サブスクリプションの事業モデルがうまくいくのは、経費のほとんどが固定費で、かつ変動費が少ないモデルと思います。
つまり、ユーザ数を増やすことが固定費の回収につながり、ユーザが増えても変動費があまり増えないから、ユーザが増えれば増える程儲かるという計算が成り立ちます。
なかには変動費割合が大きく、ユーザを増やしても手数が増えるだけで儲からないのでは?と思えるようなサービスもサブスクリプションを始めていたりするので注意が必要です。Tracxnは以前からサブスクリプション・コマース企業への投資レポートを公開してますが、登場する企業はさほど変わってないですね。
この辺りの事情は、既に顧客側で習慣化されている行動(購買頻度で把握可能)は限られている中で、ユニリーバ傘下のDollar Shave Clubのような、消費の「定額✕自動化」型、サプライヤーを組織化出来たBlue ApronやH.Bloomのような「定額✕選択代行」型、膨大な選択肢を用意できる体力を持つNetflixのような「定額✕放題」型、それぞれで寡占化が進んでいることが、顔ぶれがあまり変わらない理由の1つでしょう。
他にも2パターンほど別の型が考えられる。ターゲット顧客を絞り込んだ「定額✕ニッチ」型と、Amazon Primeのような一見無関係のサービスをバンドルする「定額✕バンドル」型である。
顧客の飽きを防ぐためにも、必需品の購買行動を簡素化・高度化する流れに対して、Discovery Commerceと呼ばれていた、✕選択代行、✕ニッチ、✕バンドル型での日常生活における思わぬ発見経験を提供するサービスデザインが益々求められるだろう。プロダクトアウトならぬ消費行動をそのままなぞって自動化したり、代行したりしていたサブスクリプション・コマース1.0の段階から、未知の購買/消費行動を提案するところが出てくるはず。毎回、新しい知識が得られる織田さんの記事の中でも、今回の記事はイチ消費者として非常に興味深い内容でした。個人的には特に子どもの習い事のお試しパッケージがとても面白いアイディアで、ぜひ日本でもこういうサービスを提供してほしいです!
これからさらにどんなニッチ市場向けの商品がでてくるのか、アメリカで流行してるサブスクリプションコマースの今後が気になります。