【1分解説】売却先はどこだ。「ウォルマート×西友」のすべて
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これはとても興味深い。小売系企業の日本進出はほとんど失敗してきている中で、西友もWalmartのグローバルスケールメリットをいかしたEDLP(Everyday Low Price)戦略の実現を目指していましたが、難しかったんでしょうね。戦略的な優先順位の低下も追い打ちをかけたんだろうと。
仮に最有力の楽天が買収するとなると、アメリカにおけるAmazon × WholeFoodsの再現なるか。日本の食品領域のEC化率はまだまだ低く、ネットスーパーもほとんどが失敗していますが、その一因はリアルサービス(コンビニやスーパー)の圧倒的な利便性。
(家電領域におけるビックカメラなどと同様)楽天×西友の提携がどこまでうまくいっているのかわかりませんが、楽天の観点からすると、個人的にはあまり筋が良いという気はしません。むしろLawsonみたいなコンビニとか、Yahoo × Kurashiruの相対でDelish Kitchenにいくとかの方が、楽天の強みをいかせると思いますけどねウォルマートの特徴で1つ抜けていることがある。
それは、「アメリカ流通で一番ロジスティクスに長けている」こと。
歴代社長が物流に詳しいのはもちろん、独自のトラックのモデルカーを作るくらい物流には力が入っています。
また、本でも書いてますが、アマゾンの物流ネットワークを構築したのは、元ウォルマートのロジスティクス担当上級役員ジムライト氏。
アマゾンがヘッドハントした(アマゾンは否定)として、ウォルマートが裁判したほどです。
ネット通販王者のアマゾンは、ウォルマートから物流を学んだのです。
さらに、現CEOの就任時のプロフィールには、ウォルマートの最初のキャリアは、物流センターでのインターンシップだったことを、わざわざスペースを割いて書いています。
ウォルマートは、物流に長けた会社であり、物流を制して、市場を制したのです。西友とはそもそもどのような企業なのか、ウォルマートとはそもそもどのような企業なのか。そこから立ち返って、ウォルマートによる買収の経緯、そして今回の報道が出る背景を解説しています。
私自身、セゾングループが危機的な状況だった90年代、まだ幼かったので、初めて知ることも多くあり、興味深かかったです。
東京の駅近にあって、お世話になることも多い西友が、どうなってしまうのか。あの「SEIYU」ロゴが見られなくなってしまうかもしれないというのは、とても寂しいですが、動向を見守って行きたいです。