【直撃】リクルートが実践する「AI人事」のすべてを語ろう

2018/8/6
人材ビジネスとITを融合させたHRテクノロジー分野でグローバル展開を加速させるリクルートホールディングス。
2018年5月、米国カリフォルニア州に本社を置く求人情報検索サイト「glassdoor.com」を運営するグラスドアを12億ドル(約1300億円)の買収を発表したことは、大きな話題となった。
2012年に「Indeed(インディード)」を約1000億円で買収して以来、HRテクノロジーのプラットフォーム戦略を強化する同社は、社内の人材採用、配置、育成などにおいてもテクノロジーを駆使する。
とりわけ驚くのが、「住まいカンパニー」の2018年卒の新卒の配置を、データを基に決定したということだ。
人事戦略部所属の2人の若手がたった3ヶ月で構想から実行にまで漕ぎ着けたというその仕組みの中身とは? さらに、同社が描くテックを使いこなす、人事戦略について聞いた。

一次面接の通過率が2倍に

──本日はリクルートが手がける、HRテックを駆使した人事戦略について聞きます。
中村 テクノロジーを活用した人事の仕事は6つの領域に分かれています。①採用、②配置、③育成、④評価、⑤組織開発、⑥退社(卒業および卒業後)です。
まず①「採用」は、新卒採用においては、他社同様に、学生に出してもらうエントリーシート(ES)の採点業務にテクノロジーを活用しています。