米テスラ 売り上げ増えるも 損益は過去最大の赤字
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・Model 3のQ2生産ペースは最後には5000台/週に。Q2での他モデル合計5.3万台(他モデルを2000台/週とすると、13週・1四半期で2.6万台、Model 3は2.7万台となる。Q1のModel 3は1.0万台)
・Model 3のQ2販売台数は1.8万台(Q1は8000台)、他モデルは2.2万台(同2.2万台)。おそらく最後の数週間で一気に作ったものが多い
・在庫増もそれを示唆。受注残はあるので、作った後に一定期間で売れるはずなのと仕掛品部分もあるだろう。来四半期大幅に伸びなければOK
・前四半期比で売上6億ドル増加に対して、粗利は1.5億ドル増加。売上増加はほぼModel 3起因と逆算できるので、現在の生産性では粗利率25%。
・連結で損益分岐となるためには四半期でさらに4万台必要。四半期で6万台の販売なので、週4600台くらい。販管費も増加するだろうから、週6000台くらいで営業段階で損益分岐になる?
・ざっくり計算だが、週1万台で連結四半期売上100億ドル、営業利益で約10億ドル?一方でその時には販売力確保がキーとなるだろう
<財務>
売上40.0億ドル(前年27.9億ドル、前四半期34.1億ドル、以下同)
粗利6.2億ドル(6.7億ドル、4.6億ドル)
営業損失-6.2億ドル(-2.4億ドル、-6.0億ドル)
金利負担:1.6億ドル(1.1億ドル、1.5億ドル)
現預金:22.4億ドル(前年度末33.7億ドル、前四半期末26.7億ドル)
在庫:33.2億ドル(22.6億ドル、25.7億ドル)
営業CF:-1.3億ドル(前年-2.0億ドル、前四半期-4.0億ドル)
投資CF:-6.8億ドル(-11.6億ドル、-7.3億ドル)
<生産>
Model 3は、7-9月期は6000台/週が目標で、その後も設備投資を限定しながらキャパを10000台/週まで上げる予定。Tesla自体の準備は今年中に完了予定だが、サプライヤーの供給能力も必要で、来年になる見込み。
Model 3の組立工程(GA3)がボトルネックであったため、GA4を作ってボトルネックは解消され、またGA3単体でも5000台/週を近いうちに達成できそう。なお組立工程はModel 3の全コストの約3%。
開示:http://bit.ly/2LGA6Cdそれでもテスラの時価総額は500億ドル弱あるから、まぁいいか、って感じもあるんですかね。
1番恐ろしいのは、自動車と言う極めて危険な製品を、正しい製品開発プロセスをあっさり端折って短期間でローンチされてる事。
本来ならローンチ前に終わらせるべき製造確認が行われてない。だから製造がうまくいかない。その場その場のやっつけで解決。
これでどうやって品質を担保してるのか。
私はそんなクルマに乗ろうという気持ちが全く理解できません。
『今後も新型車を量産できるかが経営の安定を左右しますが、テスラは「この1年間でモデル3の生産プロセスの課題を解決した」とコメントし、量産が軌道に乗るという見方を明らかにしました。』