米大統領、イラン指導部と会談する意思表明 前提条件付けず
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イラン指導部とトランプ大統領が会談する場合、イラン国外では最高指導者は出てこないので、相手はロウハニ大統領になるでしょう。もっとも、米国がイランに求めるシリアやイエメンからの撤退、弾道ミサイルの開発停止などは、最高指導者が同意しなければ決定できないことです。ニクソン訪中ばりにトランプ大統領がテヘランまで行くなら最高指導者も会うでしょうが、そうはならないでしょう。
トランプ大統領の意図がどうあれ(単にパフォーマンスが好きなのであっても)、会談が成立するのか、どういう結果が出るのかが重要です。米国が武力行使に出るよりは、理性的な判断といえるし、相当の成果があるのであれば、武力行使より米国の国益にも適うでしょう。どうなるんでしょうね。180日のWind-donw periodは11月4日で終わりますが、米国中間選挙は11月6日。それまでに妥結することをターゲットに交渉か。強かでありながら現実的なイランがどの段階で交渉のテーブルにつくのか、注目です。
ちなみにこの11月4日ですが、実に39年前の1979年11月4日、在イラン米国大使館が占拠され、それはその後444日間に渡りました。映画にもなりました、アルゴですね。
イランアメリカ大使館人質事件
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A4%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%82%A2%E3%83%A1%E3%83%AA%E3%82%AB%E5%A4%A7%E4%BD%BF%E9%A4%A8%E4%BA%BA%E8%B3%AA%E4%BA%8B%E4%BB%B6
単なる偶然なのか、はたまた狙ったものなのか、当方は知る由もありませんが、名状し難い因縁を感じざるを得ません。相変わらずパファーマンス外交が好きですね、トランプ氏は。
イランとの対立は歴史的背景が北朝鮮とは段違いに複雑ですし、朝鮮民族は客人を持ち上げるのが美徳とする民族ですが、イランは多民族国家であり立居振舞は北朝鮮より複雑でしょうし、歴史的に欧米人には最初は警戒するパターンですし、トランプ氏のやり方が通じるのか関心を持って見守りたいです。
ただ、もし状況が改善されればイランでの事業を継続拡大したい日本には朗報です。