花王、インドで紙おむつ販売=巨大市場へ参入
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注目のコメント
インドでもおそらくアフリカ同様、商品と価格もさることながら、「売り方」の勝負になるんだろうなと思う。
あと、GDP Per capita いくらから市場が立ち上がるといった言説はよくあるのですが、分析の視点でなく事業を実際に行う視点に立つと、立ち上がったときに参入して間に合う商材と、立ち上がる前に参入していないと厳しい勝負になる商材があるように思います。おむつは、一人当たりGDPが3000ドルを超えると普及期に入るといわれている。インドは今2018年4月のIMF推計で2000ドル弱。そこをどれだけ獲得できるか。現在の利用率が5-6%、46億枚市場という点で、伸びしろ抜群の市場だろう。
花王は、吸収ポリマー(SAP)を自社で作っている。SAPの世界最大手は日本触媒(P&Gがメイン顧客)、他に三洋化成や住友精化と日系が強いが、中国系も生産を増強している。SAPはアクリル酸から作られるが、アクリル酸はプロピレンから作られる。ただプロピレンの需給が結構タイト(下記)。インドの場合、どこでプロピレンを作る・調達していくのかも気になる。
http://www.meti.go.jp/press/2017/06/20170628004/20170628004.html
下記が中国含めてオムツについてコメント欄含めてオススメ。
https://newspicks.com/news/948658インドや中国のように馬鹿でかくて、都市格差や所得格差の大きい国では、都市ごとの一人当たりGDPを見る必要があります。デリーなんかは、すでに3000ドルを超えており、消費文化がこれからまさに花開くところです。(ウィキペディアで申し訳ありませんが。)インドは、ミドル層の割合は少なくなりますが、なにせ絶対数はそこそこいます。
https://en.m.wikipedia.org/wiki/List_of_Indian_cities_by_GDP_per_capita
紙おむつを使う層は、スーパーを日常的に使う顧客層になります。インドは今、小売業が成長産業と言われて、モダンリテールの店舗がどんどん増えています。大手スーパーやGMS の基本品揃え商品に選ばれれば、年々販売を伸ばすことができます。ただ、新規参入になるので、相当シビアな交渉の連続になることが予想されます。日系の先発のユニチャームとの差別化なども見どころかもしれません。